国連事務総長のモンタス報道官などによりますと、３日早朝、ミャンマー最大の都市、ヤンゴン中心部にあるシュエダゴン寺院近くの住宅街で、ＵＮＤＰ＝国連開発計画に勤めるミャンマー人の女性職員が、夫と夫の兄弟それに運転手とともに治安当局によって連行されました。シュエダゴン寺院は、僧りょなどのデモが繰り返し行われた場所の近くで、職員が連行されたとき、治安当局は住宅街の広い範囲で、住宅やアパート１軒１軒回り、デモの参加者の捜索を行っていたということです。国連では詳しい状況や連行の理由について調べるとともに、ミャンマーの国連代表部に書簡を送り、職員を直ちに釈放するよう求めています。この問題について国連のパン・ギムン事務総長は、３日、記者団の質問に答え、「ミャンマー政府に対して、このことを含め、ミャンマー全体の人権状況について問題を提起する」と述べました。