米大統領 医療保険で拒否権
この法案は、一定の所得に満たない家庭の子どもたちに対する公的な医療保険制度を5年間延長すると同時に、受給対象を現在の600万人から1000万人に増やし、助成額を日本円にして4兆円余り上積みするもので、上下両院で可決されていました。これについて、ブッシュ大統領は、3日、「肥大化した公的な医療保険制度は望ましくない」と述べて、助成額が大きすぎることを理由に法案への署名を拒否したことを明らかにしました。ブッシュ大統領が拒否権を行使したのは、アメリカ軍のイラクからの撤退を求める法案に対してなど、就任以来4度目です。所得の低い層に対する医療保険は大統領選挙の争点にもなっています。ブッシュ大統領が拒否権を行使したことに対しては、野党からだけでなく与党共和党内からも反発の声があがっています。このため、ブッシュ大統領としては、助成額の縮小を含めて、子どもたちに何らかの支援の手を差し伸べるための妥協点を見いだすことになりそうです。 |
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