【10月4日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は3日、主に貧困層の子供に向けた医療制度の拡大を求めた法案に対し、拒否権を行使した。今回の拒否権行使は、2008年11月の米大統領選および上院選に対し大きな影響を与える可能性がある。
将来の政治的コストを考慮して、ブッシュ大統領は政府内で協議を重ね、正式に法案に拒否権を行使した。これに対し、イラク戦争の戦費削減に失敗している米民主党は、同法案への拒否権行使の機会をとらえて、強力な政治的武器にする構え。一方、米共和党幹部は、議会が拒否権を覆すために行う再可決に反対票を投じることを宣言している。
ワシントン・ポスト(Washington Post)とABCが行った世論調査では、約72%の米国民は同法案を支持している。
2001年1月の就任以来、ブッシュ大統領が拒否権を行使するのは今回で4回目となる。
民主党はすぐさまブッシュ大統領の攻撃を始めた。ハリー・リード(Harry Reid)上院院内総務は同大統領を「数百万人の貧困層の子供に背を向け、子供たちの医療制度を否定した」と非難し、議員数の3分の2の賛成を得て、拒否権を覆すために「激しく戦う」意向を示した。(c)AFP
ユーザー制作のスライドショーをご紹介。無料で簡単な会員登録で見られます。
拡大して見られた人気写真ランキング。会員登録で拡大写真が見られます。登録は無料で簡単。
AFPBB News に掲載している写真・見出し・記事の無断使用を禁じます。© AFPBB News