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新しい時代の仕事

情報化によって生まれ変わる社会。
日々社会に反映されてゆく私たちの仕事。
時代のメインストリームを担う当省において、
私たちの仕事はリアルタイムで社会に反映されてゆきます。
今回の「省人議論」では、こうしたテーマについて若手職員が本音で語ります。
今起こっていること、そして「新しい時代の仕事」とはどんなものなのか、
省人たちの議論の中から答えが見えてくるかもしれません。
 
 
   
澤口 啓
(平成11年入省)
大臣官房人事部
管理課総括係
恩田 友紀
(平成11年入省)
放送行政局衛星放送課業務係
  関谷 康太
(平成10年入省)
貯金局経営企画課
法規係
  川野 ヒロコ
(平成10年入省)
電気通信局電波部
移動通信課第二業務係
  斉藤 貴
(平成1年入省)
郵務局企画課
制度係長
 



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我が省の魅力について、
そして、あなたの仕事は今。
 
斉藤/今回、入省1〜2年の若手の皆さんによる「省人議論」を行うこととなりました。はじめに、皆さんが携われている仕事と当省の魅力についてお話しください。
関谷/私は郵便貯金の次の戦略を考えるセクションにいます。例えば、デビットカードサービスや民間金融機関とのATM相互接続サービス等を手掛けたのも私のセクションです。当省の魅力は、我が国の戦略分野である情報通信に携われる点と、約360兆円というとてつもない資金を有する世界最大の金融機関ということ。郵便局というインフラを活用し、民間業者とも協力しながら世の中を便利に変えていけることにやりがいを感じます。
川野/私は携帯電話やパーソナル無線、アマチュア無線等の移動体通信関係、無線局に関する免許及び運用管理をしています。この分野では、日々新しい技術が導入され、必然的に職場は活気づいています。電波の周波数帯は有限ですから、国内はもちろん国際間でも調整が必要なため、仕事はとても厳しいといえますが、大きな仕事の一端を担う充実感は最高です。情報通信はまだまだこれからの分野ですから、色々な意味で幅広く知識を深めていきたいと思います。
恩田/私の部署では放送免許の認定・更新、各種届出の受理をおこなっています。最近では平成11年12月にBSデジタルデータ放送の事業者を認定したところです。私はもともと国家公務員志望だったのですが、同じ働くなら情報通信というポジティブな分野で働きたいと考え、当省に決めました。新しいスキームをつくるという重大な仕事に携わることができ、とてもやりがいを感じています。
澤口/私の仕事は、いわば30万人の職員の裏方作業を一手に担うというものです。その中でも私は国会担当ということで、ミーティングに出たり、国会会期中なら連絡事項をこなしたり、国会議員との仲介をしたりというのが主な仕事です。私の課は部局の窓口のようなセクションなので、通過する書類や案件は山のようです。でも、やりがいはありますね。
 
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アットホームな雰囲気が自慢。
率直な意見が飛び交う職場。
 
斉藤/皆さんそれぞれの仕事にやりがいを感じているようですが、実際働いている職場の雰囲気についてはいかがでしょうか。
恩田/私の課は女性3人、男性10人と女性の比率が高く、放送事業者やマスコミの方々等も終始出入りしているので、とても賑やかで華やかな感じですね。また、もともと公務員は男女差があまりないといわれていますが、実際思っていた以上に男女差のない世界で、同じ「仲間」ということをしみじみ感じています。
川野/そうですね。男女差がないという意味は、任される仕事に差がないということで、やりたいことを思う存分できるということですよね。私の場合、自分ひとりで処理する仕事と、複数人と共同作業する仕事というふたつの側面があります。スタッフ制とライン制の併用のようなイメージですね。自然発生的にみんなが集まって議論することもあり、自由な雰囲気が気に入っています。
関谷/そうそう。私も同感です。言いたいことを遠慮せずに言わせてもらえる雰囲気があります。入省して間もない私が、偉そうなことを言っても、話の筋がきちんと通っていれば、受け入れられて意見が反映される。これはとても素晴らしいことだと思います。この空気は大切にしていきたいですね。
澤口/立場上、様々な部署との折衝でかなり厳しい調整を強いられるときもありますが、できるだけ自分で解決します。私の部署ではこうした自主独立を尊重する機運があります。
 
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情報時代における仕事術。
情報化がもたらした変化。
 
斉藤/そうした脈々と受けつがれる「風土」のようなものがある一方で、急速に変化する業務環境もあります。例えば情報化です。私が入省した頃はパソコンは課に数台という状況でした。現在ではLANもつながって業務情報を共有化できるため、自分のデスクだけで仕事が完結してしまうことが多いですよね。仕事量はあきらかに増えているのに、処理時間が短縮されたので成り立ってしまう。みなさんの印象はいかがですか?
澤口/仕事の効率化という意味ではEメールは大変便利だと感じます。しかし、Eメールだけでは済まさずに、電話や面会というのも欠かせません。私の場合、人と人との仕事だからケースバイケースという感じで使い分けています。
恩田/私はコンピュータ西暦2000年問題を担当していたのですが、100社ほどの事業者を対象に情報連絡の模擬訓練を行った時には、Eメールの同時配信がとても役に立ちました。また、各種報道発表もホームページを使ってできるのでとても便利です。情報化は確かに大きな要素だと思います。
川野/そうですね。ホームページによる情報の共有化は進んだと実感できます。以前無線局の免許申請はペーパーで提出されていたのですが、FD申請も受け付けるようになっています。また、パブリックコメントを求める際には、ホームページが大変有効な広報手段になっていると思います。
関谷/私が情報化のメリットを実感したのは、郵便貯金ATMの稼働時間を延長したときですね。ほぼリアルタイムでATMの取扱データを把握できるシステムが整っていたおかげで、ATMをどれだけ時間延長すればよいかを合理的に判断する上で大変役に立ちました。
斉藤/私が入省した頃は、役所がこんなに変わるとは思ってもいませんでした。皆さんもこれから省庁再編という環境の変化へ突入していくわけですが、何があっても動じない精神的な強さと柔軟な頭脳を武器に、変化をチャンスに変えてゆくタフネスを発揮して欲しいと思います。