長崎放送局

2007年10月3日 12時46分更新

妊婦や赤ちゃん専門の医療を


大村市にある国立病院機構長崎医療センターが妊婦や赤ちゃんに関する高度な治療を24時間態勢で行うことができる設備を整え、このほど県内で初めて「総合周産期母子医療センター」の指定を受けました。

 「総合周産期母子医療センター」は、妊娠中毒症や胎児の異常など、妊婦や赤ちゃんに関する高度な医療を専門に扱う施設で、厚生労働省では、各都道府県に対し、少なくとも1か所は指定するよう求めています。
 これまで県内で指定を受けた施設はなく、大村市にある「国立病院機構長崎医療センター」では、指定を目指して特別な設備や受け入れ態勢の整備を進めてきました。 そして未熟児を治療するための専門の部屋や妊婦と胎児の治療を行う集中治療室などの設備を整えました。
 さらに24時間、患者を受け入れられるよう専門の医師2人や看護師を16人増やし、このほど県から「総合周産期母子医療センター」の指定を受けました。
 県医療政策課では、「県内では妊婦や赤ちゃんに関する治療は通常の救急医療の中で対応してきたが、新たな施設を生かして医療の充実を進めたい」と話しています。