暑さにようやくひと区切り--。県内は30日、秋本番を思わせる一日となった。熊本気象台によると、熊本市の最高気温は27・1度で、8月4日から続いていた30度以上の真夏日が57日で途切れた。
県全体が雲に覆われたため気温が上がらず、しのぎやすくなった。人吉で30・7度を記録した以外は、三角26・2度▽本渡27・6度▽八代28・0度▽水俣28・6度など、各地とも30度を下回った。
西原村の俵山では、涼しい風が吹き抜け、穂を付け始めたススキを揺らしていた。
熊本市は9月、1890年に始まった熊本地方気象台の観測史上初めて真夏日が連続29日を記録した。平年を大きく上回る暑い日が続き、5月以降の真夏日は計92日、うち気温35度以上の「猛暑日」は27日あった。
気象台によると、1日は日中雲が出やすいものの、向こう1週間程度は残暑が続くと見られる。【門田陽介】
毎日新聞 2007年10月1日