2007年10月1日 19時18分更新
県北地域で産婦人科の医療の中心になっている病院が、医師の減少によって今後、分べんなどに対応しきれなくなるおそれがあるとして茨城県医師会などが県に対して医師の確保などの支援を求めました。
茨城県医師会などによりますとこの病院は日立市にある日立製作所日立総合病院で、県北地域で産婦人科の医療の中核的な役割を担っています。
しかし病院に勤務する産婦人科の医師が従来の8人から6人に減っているうえ、近くの高萩市などの病院が産科の医療を取りやめたため取り扱う分娩の数が年間およそ1200人と10年前とくらべ30パーセント近く増えているということです。
このため日立総合病院では分娩などに対応しきれなくなるおそれが出ているということです。
また日立総合病院では県内のほかの地域からも妊娠中の母親を受け入れていることからこのままでは県内全体の産婦人科の医療に影響が出かねないとしています。
こうしたことから医師会では日立総合病院に▼外部から産婦人科の医師を招いたり▼県立中央病院から助産師を臨時に派遣してもらうといった支援を県に対して求めていくことになりました。
これに対し茨城県保健福祉部では「どのような支援を行えるか今後検討したい」と話しています。