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僧侶ら多数拘束か 死亡5人情報も ミャンマー情勢

2007年09月27日11時49分

 ミャンマー(ビルマ)の最大都市ヤンゴンで26日にあった僧侶や市民による大規模な反政府デモで、AP通信は同日夜、在外の反軍事政権派からの情報として、僧侶ら5人が死亡したと伝えた。軍政はデモへの実力行使後も、一部の僧院を急襲して多数の僧侶を拘束した模様だ。ヤンゴンの街では治安部隊が27日朝も警戒を続け、多くの子どもが登校を控えるなど緊張が続いている。

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ヤンゴンで26日、道路いっぱいに広がり警戒する兵士たち=ロイター

 死傷者の数についてミャンマーの国営テレビは26日夜、男性1人が死亡し、男性2人、女性1人の計3人が負傷したと伝えた。さらに、デモ隊が警告をきかず、投石などもしたために制圧に踏み切らざるを得なかったなどとし、実力行使を正当化した。

 また、ロイター通信によると、軍政は27日未明にヤンゴンの2カ所の僧院に治安部隊を派遣。同通信は目撃者の話として、約200人の僧侶が連行されたと伝えた。同国北東部の複数の僧院でも、多数の僧侶が拘束されたという。

 民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが率いる国民民主連盟(NLD)の幹部が拘束されたとの情報もある。

 軍政は午後9時から午前5時までの夜間外出禁止令を出しており、ヤンゴンの街は27日早朝にかけてひっそりと静まりかえった。朝になっても街に出る人の数はいつもより少なく、多くの保護者が不測の事態を恐れて子どもの登校を控えているという。

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