交通違反の男性 逮捕される際の暴行で死亡 警部補起訴

交通違反の男性 逮捕される際の暴行で死亡 警部補起訴
4年前、北海道北見市で一時停止を守らなかったとして、停車を求められた男性が従わずに走り続け、警察官らに取り押さえられて逮捕され、その後、死亡した事件で、55歳の警部補が男性の顔を踏んだり、頭を蹴ったりする暴行を加えていたとして、特別公務員暴行陵虐の罪で起訴されました。
起訴されたのは北海道警察北見方面本部地域課の警部補、佐藤昭夫被告(55)です。

平成25年2月、北見市留辺蘂町で車を運転していた当時40歳の男性が、一時停止の規制を守らなかったとして、停止を求められましたが、従わずに走り続けたあと、道路脇の雪山に突っ込んで止まり、駆けつけた警察官13人に取り押さえられて逮捕されました。

その際、男性は意識を失って、搬送先の病院で死亡し、死因は窒息死とわかりました。

逮捕する際、男性に暴行を加えたとして、警察が佐藤警部補を去年3月に書類送検し、これを受けて釧路地方検察庁が捜査を続けてきました。その結果、検察庁は、男性の顔を踏んだり、後頭部を蹴ったりする暴行を加えたとして、特別公務員暴行陵虐の罪で25日、起訴しました。

一方、検察庁は過剰な制圧行為で男性を死亡させたとして、業務上過失致死の疑いで書類送検されていた別の警察官2人について、起訴するだけの証拠がなかったとして、不起訴にしました。