2017/04/05
最近話題の、クラウドソーシングで稼ぐwebライターという働き方。これは、「パソコン1台あれば、いつでもどこでも仕事ができる」ことが最大のメリットです。
クラウドソーシングの利用者にはさまざまな人達がいます。家庭や子育てに忙しく、外に働きに出ることが難しい、あるいは、自分のお小遣いを稼ぎたい主婦や、妊婦さん。サラリーマンの副業、定年退職をした元ビジネスマンなどなど。最近は、安定した収入を得られるサラリーマンの世界から飛び出して、webライター・インターネットビジネスの可能性にかけて独立した、フリーランス・SOHOのwebライターも増えています。
今回は、そんなクラウドソーシングサービスの代表的な存在である「ランサーズ」と、ライティングに特化したサービスの「サグーワークス」を徹底的に比較しました。それぞれの特徴とメリット・デメリットについてご紹介します。
もくじ
ランサーズは、国内最大級のクラウドソーシングサービスサイトです。
仕事の種類は、記事作成(これが、webライターの主な仕事です)、そしてHPやロゴのデザイン・作成、アプリ開発、会社名や商品のネーミング、データ入力などの一般事務、翻訳・通訳サービスなど、多岐に渡ります。
ランサーズはライター側もクライアント側も、本人確認制度やプロフィール機能が細かく設定されています。登録時にある程度の個人情報をランサーズ株式会社に提出するので、会員、クライアントともに悪質な人が少なく、トラブルが少ないことも特徴です。
タスク形式は、ランサーズ初心者の方や、10,000円程度の少額なお小遣いが欲しい、という方に向いている形式です。報酬単価は、10円~高いもので1,000円と、低めに設定されているのが特徴です。タスク案件には最大応募件数が設定されていて、その件数を満たすまで、何度でも、誰でも応募することができます。そのため、件数をこなせばこなすほど、報酬が入る仕組みになっています。
とはいえ、提出した記事がクライアント(発注者)の条件に満たない場合は、せっかく書いた記事が承認されないといった可能性もあります。たとえ頑張って1,000字記事を書いても、承認されなければ、報酬が入りません。承認されない原因は、1.悪質なクライアントである、2.ライターが条件や規約を読まずに記事作成をしている この2つが考えられます。
ただ、ランサーズのタスク形式で非承認になる原因は、「2. ライターが条件や規約を読まずに記事作成をしている」の方が多いです。タスク形式に応募する際は、条件や規約をしっかり読んで、理解した上で取り組むことが大切です。
プロジェクト形式は、ランサーズでは、webライターとして稼ぐのに、最も肝になる形式です。
これは先ほどのタスク形式とは異なり、単価が高く、「誰でもできる簡単な案件」ではありません。応募時には、「提案文」という「私をこのプロジェクトで採用してほしい」という自己PR文章を提出します。そしてクライアントは、この提案文見て、1人あるいは複数人を採用します。ここで採用されてはじめて「仕事をもらえた」ことになります。
プロジェクト形式では、単価が高額な分、ライターは「クオリティが高い記事」を求められます。採用されるためには、熱意や実績・可能性が提案から感じられる必要があります。そのため、ライターにも提案力が求められます。いわば、営業マン(ライター)がお客さん(クライアント)にプレゼンをして、「ウチの商品を購入してください!」と言っているのと同じことです。
これは、webライターには、ほとんど関わらない形式です。これは「コンテスト」です。「新商品のネーミング募集!」このような、ネーミングを募る依頼を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
こういった商品や店舗名のネーミングを募るコンテスト形式の案件が多く、高単価な案件が多いことも、コンペ形式の特徴です。1回当選で50,000円や200,000円といった案件もたくさんあります。コンペ形式では、当選しないと報酬がもらえないというのが最大の特徴です。
このように、ラインサーズの仕事には、上記3種類の形式があるのです。
サグーワークスは、記事作成のライティングの仕事が中心の、クラウドソーシングサイトです。2014年にリニューアルされて、注目度が上昇しているサイトです。サグーワークスの大きな特徴は、ライターが「プラチナ」「ゴールド」「レギュラー」とランク分けされていることです。ランク分けの詳細については、この後、詳しくご紹介します。
冒頭でお伝えした通り、サグーワークスの案件は、ライティング案件が中心です。例えば、文書作成やデータ入力、アンケート回答などの仕事が多いです。
そして、ランサーズとの決定的な違いが「ライター全員がグレードに分かれている」ことです。3種類のグレードに分かれるので、詳細をご説明します。
サグーワークスに登録後、全員がレギュラーランクからスタートします。レギュラーランクだと、プラチナランクのライターができる高単価の案件をすることができません。
レギュラーランク時は、200円~1,000円単価の案件が多いです。
レギュラーの次のステップがゴールドランクです。ゴールドランクに昇格するには、「前月の案件承認率が90%以上」「前月のポイント獲得数が10,000ポイント以上」の条件を満たさなければなりません。
ゴールドランクになると、ゴールドランク以上の会員のみが参加できる案件や、ポイントアップキャンペーンなどの特典を受けることができます。
これは、ゴールドランクの条件をクリアするものではなく、サグーワークスが指定するテストに合格した方のみプラチナライターになります。プラチナ会員しか応募できない高単価な案件が受けられるようになります。例えば、プラチナライターの案件は、2,000文字以上で文字単価が1円の案件が多数あります。
このように、プラチナライターが高単価案件に多数応募ができるので、ライターの中には、毎月約50万円の収入がある方もいます。
サグーワークスには、上記3グレードに分かれていることが特徴のひとつになっています。
ここまで、ランサーズと、サグーワークスそれぞれについてご紹介しました。続いて、この2つの違いを5つご紹介します。
記事作成、HPやロゴのデザイン・作成、アプリ開発、会社名や商品のネーミング、データ入力などの一般事務、翻訳・通訳サービスなど、案件の種類が多岐に渡ります。主に、webライターは記事作成の仕事が中心になります。
そして、ランサーズは、この記事作成の仕事も細分化して、募集を募っています。具体的には、
この8つの分野に細分化されています。例えば、「脱毛サロンの紹介記事募集」の場合は、「Webサイトコンテンツ作成」が該当し、「サプリの単品販売から、定期購入までのステップメールの作成募集」をしている場合は、「DM・メルマガ作成・制作代行」に分類される…こんなイメージです。
つまり、ランサーズは、幅広い分野の案件があることが分かります。そして、記事作成分野の中でも細分化された、幅広い案件の用意があります。
一方、サグーワークスは「記事作成のライティング」の案件が中心です。ライティング分野は、
この2種類がメインです。依頼内容は、ランサーズの「Webサイトコンテンツ作成」の内容とほぼ同じです。
先ほどランサーズのライティングで最も稼げるのは「プロジェクト形式」だとご紹介しました。このプロジェクト形式は、慣れてくると平均3,000円の案件から、最大50,000円、100,000円単価の大型案件でガツガツ稼ぐことができます。しかし、高額な分求められるクオリティも大きく、納期も短期間で設定されるものが多いです。
先ほど、サグーワークスはライターのグレードがあるとご紹介しました。サグーワークスでグレードが高いゴールド・プラチナ会員になれば平均2,000円~最大10,000円の案件を行えます。しかし、ゴールド会員になるまでは、平均500円~最大5,000円以内の案件をこなさなければなりません。
サグーワークスは、高いクオリティを求められて高単価を得る案件よりも、高単価ではないけど、短時間で完了する案件をコツコツ重ねて稼ぐものが多いです。このような、短時間で作業が完了する案件(主にレギュラーライターが行うもの)をコツコツ重ねて、プラチナライターになれば、1文字1円以上の高単価案件にどんどん応募できます。そして、プラチナライターのみが作業できる案件で、ランサーズの50,000円、100,000円以上の仕事ができるようになります。
手数料は、ランサーズの場合報酬の20%かかりますが、サグーワークスは無料。
例えば、ランサーズ、サグーワークスともに5,000円の案件の報酬が決定した場合、ランサーズは4,000円、一方、サグーワークスは5,000円が手元に入ります。手数料の有無も、報酬金に大きく関わることが分かります。
サグーワークスの正確な案件数が分かっていませんが、どちらも案件数は大きく変わりがありません。サグーワークスはライティングに特化したサイトなので、記事作成案件の数はサグーワークスの方が多いです。
比較すると、ランサーズの会員数の方が30万人近く多いです。会員数が多い=クライアントが多いことにもつながるので、良質な案件や、相性が合うクライアントにも出会える確率が高いです。ただ、ライター数が多い分、ライバルも多いので、ライティング能力を高める必要があります。
続いて、ランサーズのメリット・デメリットについてご紹介します。
ランサーズは、記事作成後に承認・非承認が決定するタスク形式だけでなく、記事作成前に、ライターとして採用されて、そこから記事作成に取り掛かることができる「プロジェクト形式」のライティングがあるため、「長時間かけて記事を作成したのに、採用されない」リスクを避けることができます。
プロジェクト案件で、報酬が支払われないのは、「ライターが途中で仕事を放棄した」ことと、「規約・概要から明らかにずれた、あるいは違反した記事作成をした(コピペ厳禁なのに、コピペ記事を作成するなど)」場合のみです。
しかも、ランサーズのプロジェクト案件の報酬が支払われる流れは、下記の通りです。
上記流れで報酬金が支払われます。ここで、万が一悪質な発注者がいて、報酬金の支払処理をしない場合は、ランサーズに “督促申請”という手続きを行えば、発注者と連絡が取れなくなっても、事前にランサーズ上に報酬金を預けているので、ランサーズが代理で支払い手続きを取ってくれます。そして、そういった悪質な発注者にはペナルティが課され、プロフィールページにマイナス評価が付き、全体的にその情報が公開されます。
そのため、ランサーズの「プロジェクト形式」で仕事をすれば、記事が非承認になり報酬金が支払われないことは、ほぼありません。
ランサーズのプロジェクト形式は、ご説明した通り、「私を採用して欲しい」という旨を発注者に提案し、採用されたライターのみ仕事ができます。基本的にライティング力に期待されて採用されるため、報酬金額もタスク形式に比べて高額です。案件にもよりますが、2,000円以上のものが多いです。また、複数記事作成の依頼も多いので、例えば、2,500円×5記事=12,500円の案件などがたくさんあります。
こちらも平均ですが、1文字単価0.6円~1.5円の案件がほとんどです。
ランサーズには、クライントとライター間でメッセージのやりとりができる機能があります。これは、ランサーズの最大のメリットだと言えます。Web上の仕事の場合、顔を合わせることがないので、不安や心配が一定あるものです。しかし、メッセージやりとりを行うことで、お互い「どんな人か」「どんな考えをしている人か」ということが伝わりやすくなります。もちろん、お互いの良いところ、悪いところも見えます。
例えばライター側の目線だと、「このクライアントはビジネスマナーがなっていないな…」「横柄なもの言いをするな…」と感じた場合、「記事作成後、真摯な対応をしてもらえない」といったリスクが考えられます。そんな時は、固めで丁寧なテイストで、メッセージに具体的な日にちや数を入れるよう意識することで、報酬が支払われないリスクを防ぐなどの工夫ができます。このように、メッセージのやりとりをすることで、関係構築ができて継続してお仕事を任せてもらえる可能性が広がります。
「クライアントと関係構築ができる」というところと重複しますが、ランサーズのメッセージ機能によりクライアントと関係構築ができれば、自分をライターとして信頼しれくれて、継続して仕事を発注してもらえるようになります。Web上で顔を見ずにする仕事であっても、リアル社会と同じです。記事のクオリティはもちろんですが、それだけでなく、「人間味」「一生懸命さ」「丁寧さ」を見ることで仕事を任せてくれるクライアントもたくさんいるのです。
ご説明したように、ランサーズの高単価案件は、求められる記事のクオリティが高いです。文字数も平均1,500文字以上です。そして、10,000円を超える高単価の場合は、最低でも6,000文字以上の案件が多いです。そのため、記事作成には時間がかかります。短時間で、気軽に記事作成をしたいと思う方には向かないです。
単価は100~500円のものが多く、安価です。しかし、文字数は1,000文字近い案件もあります。タスク形式は、募集件数内で、規約や概要を守っていれば、ほとんどの場合承認されます。なので、提案をして複数人の中から選ばれるようなハードルが高いものではありません。しかし、作業量のわりに単価が安価というデメリットがあります。
ランサーズについてご紹介するところで、登録者数が45~48万人だとお伝えしました。これだけの人数がいるということは、自分と同レベルのライバルが多いということになります。特にプロジェクト形式では、複数人が「私を採用してくれ!」と希望するため、同レベルのライバルが多いと採用確率は下がるというデメリットがあります。
次は、サグーワークスのメリット・デメリットについてご紹介します。
プラチナライターテストに合格をして、プラチナライターになれば、2,000文字以上で文字単価1円の案件、つまり、1記事あたり2,000円以上の高単価案件に多数取り組めます。例えば、1記事2,000円の案件を1日6件こなせば、1日で12,000円も稼ぐことができます。そのため、プラチナライターのみ閲覧できる案件に応募をして、効率よく稼げることが、サグーワークスのメリットです。
約1,500,000件ある案件が、ほぼライティング案件であることがメリットです。依頼数はランサーズと大きく変わりませんが、ランサーズはライティング以外の案件も含んでいます。そして、すべて複数件募集しているタスク形式であるため、「今日はできる案件がない…」ということが、ほとんどありません。
サグーワークスでは、1か月の報酬獲得金額のランキングが表示されます。ランサーズでは報酬金額の公開・非公開をライターが決められますが、サグーワークスではすべて公開されるので、上位の方がどのくらい獲得しているのかが一目で分かります。それを見て、「来月はこの金額獲得するぞ!」と自分にプレッシャーをかけて、闘争心を燃やし、モチベーションアップができます。
サグーワークスは、初心者でも気軽にできるライティング案件が多いです。また、文字数も100字や、500字など少ないものが多いので、コツコツ、ライティングの経験を重ねて、力をつけることができます。
獲得した報酬を、現金以外にも交換できるメリットがあります。自分が頑張った分をご褒美として、amazonギフト券やitunesカードに換金して、お買い物もできます。
先述した通り、サグーワークスはすべてタスク案件です。そのため、記事が非承認になる可能性があります。非承認になる場合は、規約・概要をきちんと読んでいなかったため、クライアントの希望とズレた記事を作成したことが原因であることが多いです。しかし、中には「内容が主観的すぎる」などという理由で非承認になる可能性があります。
これは、規約・概要以外で、ライターの力量であったり、クライアントの意向とのズレになってくるので、ライティング力を高めたり、要望を読み取る力を上げることが必要です。それには、時間が必要なので、記事が非承認になった場合は、それを受け止めるしかありません。
サグーワークスは気軽に取り組める案件が多いこともあり、報酬金額が安価なものが多いです。そのため、ボリューミーな記事案件を、少ない件数で記事作成をして報酬金額を稼ぐことよりも、少額な案件をコツコツ重ねて稼ぐことが必要です。プラチナライターになると、単価はぐっとあがるので、がっつり働きたい方はプラチナライターになった方が絶対いいですね。
ここまで、ランサーズとサグーワークスの違いやメリット・デメリットをご紹介しました。それでは最後に、それぞれが向いている人をパターン別にご紹介します。
上記は一事例ですが、こういった考え方や状況の方に、それぞれのサービスが向いています。
今回は、
をご紹介しました。ランサーズもサグーワークスも、近年登録者が上昇し、注目されているクラウドソーシングサービスです。自分の目的やライフスタイルに合ったものを見つけて、ぜひ、自分の努力と比例する結果(報酬)を手に入れてくださいね!
あなたに合った働き方がきっとみつかるはず!