読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ブログ作成ボタンを押しちゃった

マニアックなオッサンのブログ

そのままそのままイカないで

オッサン論 広告不要

どうも、ガンダムのオッサンです。

 

交差点でふと目にするBIGな広告看板ってあるじゃないですか、アーティストの新曲広告だったりドラマの広告だったり。

そんな交差点の広告看板でどうしても気になる広告を目にしました。

 

記事タイトルでピンと来た方はオッサンか熟女ですね、そう、氷室京介さんのLAST GIGSのBlu-rayが3/1に発売の広告です。

 

あんな広告を見た日には車内で一人カラオケ大会が始まるのは当然として色々な思い出がこみ上げてくるってもんです。

※この記事は創作です

そのままそのままイカないで

私が始めてBOOWYを知ったのは高校時代です。

それまではゲームとエロにどっぷり漬かっていてBOOWYの存在は知りませんでした。

 

そんなある日、クラスメイトのギター好きな音楽部の見た目極悪なヤツが休み時間中に買ったばかりっぽいギター見せびらかしつつ弾き始めました。

最初は「なんだようるさいなぁ...」なんて思っていたけど、極悪君が奏でるギターのメロディが頭から離れませんでした。

「分かんないけどいいメロディだなぁ..」

最初はこんな風に感じていたと思います。

 

それから極悪君は昼休みの度にギターを弾くようになり、見た目の凶悪さから誰も近寄れない雰囲気に、勿論私も怖くて近寄れないけど極悪君が奏でるメロディーが良いんですよね。

オリジナルか?

なんて思っていたけど誰も極悪君に近寄れないし、そのことに触れてはいけないオーラが出まくっていたので極悪君は一人でギターを弾き続けていました。

もちろんクラスの中でそのことを話題にする人もいませんし、話題に出してはいけない感じ...

極悪君は今で言うボッチでした。

 

そんな高校生活の夏、彼がいつものように乾電池で使えるミニアンプを用意していつものように弾き始めようとした時にヘッドホンを忘れたのでしょうね、誰も近寄れない、誰も話しかけられる雰囲気でない中で彼が「...ッチ!」みたな感じでギターとアンプをもって教室をでました。

 

その頃の極悪君は完全にボッチ、「...ッチ!」といった言葉を気にする人は私意外にいなかったかもしれません。

何故私が気になったかって?

そりゃ極悪君が奏でるメロディ... 密かにファンにでした。

いつも小さな音しか聞こえないけど、それでも気になって仕方ありませんでした。

飾りじゃないのよコンドーム

教室を出た極悪君を誰も気にしないのですが、私はかなり気になっていました。

アイツ、どっかでアンプから音出して弾くんじゃないのか?

 

極悪君は音楽部なので私はコッソリと放課後に聞き耳をたてに行った事があるんです。

でも聞いていてもあのカッコイイメロディではない、後に分かった事ですがその当時練習していた曲はアースシェイカーのラジオマジック。

 

この曲も後に大好きなりました。

曲の走り出しギターが最高、一発であの時代が蘇る曲です。

RADIO MAGIC - EARTHSHAKER - YouTube

まだ当時の映像もyoutubeに残っています。

 

 

外に出た極悪君はアンプから音出してギターを弾く、それは絶対にいつも弾いてるあのシリーズに間違いない、聞きたい!

多分こんな感情だったと思います。

私は極悪君の後を付けました。

 

てっきり人気のない体育館の裏なんかでヤると思っていたら極悪君、そのまま学校の外に... そのままテクテク歩いて近くの道路脇に停めてある原付スクーターにまたがってタバコを吸いだしました。

私も当時タバコを吸っていましたが、極悪君は完全に不良ですよね、校則でもバイク通学は禁止だし、確か免許取得もだめだったような気がします。

 

アイツはやっぱヤバいヤツだなぁ... 

関わっちゃいけないなぁ...

学校戻ってエロトークしよう...

 

なんて思いながら帰ろうとすると極悪君、アンプを繋いでギターを弾き始めました。

接近してバレるとボコボコにされそうだったので遠くから様子を伺っていたけど全然聞こえない...

しかもタバコをギターのネックに差し込んで弾いてる... 

よく分かんないけどカッケエ!!! やっぱアイツカッコイイ!

 

こんな風に遠くから眺めていたら極悪君はギターを背負って原付スクーターでどこかにいってしまいました。

その日、極悪君は昼休みが終わっても学校に戻ってきませんでした。

一度と言わずに二度三度

次の日、極悪君はいつも通りに学校に来て、昼休みはいつも通りにギターを弾く... 多分、というか絶対だけどこの時点では極悪君にしゃべりかけるクラスメイトは誰も居なかったです。

 

そんな日が続いたある日、私はどうしても極悪君のメロディが知りたくてクラスメイトに聞きました「極悪君が弾いてる曲って何?知ってる?教えて!」みたいな感じだったと思う。

 

「BOOWYだよ。」

 

誰が教えてくれたか全然覚えていません。

んでその日、私は速攻でCD屋に言ってBOOWYのアルバムを2枚買いました。

それまでCD屋さんとは無縁だった私、アダルトショップへは難なく入れるのに始めてのCD屋さんはとても緊張していたように思うし、CD屋さんには女子高生が沢山いる事も知りました。

 

バイトを終わらせてゲーセン寄らずに速攻帰宅、CDラジカセから流れた曲は正しく極悪君が弾いてた曲... そこからはもう狂ったようにBOOWYを聞きまくりました。

 

当時はウォークマン全盛期です。

通学中は勿論聞くし、親と出かける時も聞く、夜布団の中で聞く、学校でも聞く...

BOOWYを聞いてる自分がかっこよく思えたし、ギター持ってないくせにピックだけ買って自転車のハンドルにピックを当て込んで

「オレ、BOOWY弾いてっから...」

「リズムの練習だから...」

のようなアピールをしていました。まあ誰も見ていなかったでしょうね。

でも自分の中ではBOOWYのメンバーになっているつもりだったなぁ...

 

前だけ前だけバックはイヤよ

BOOWYにハマった私はBOOWYの全てが知りたい、コンサートに行きたい!

と熱望するようになり、チケットぴあ等でBOOWYのコンサートがないかチェックをするのですがBOOWYが無い。

なぜか無い。

どうしても無い...

 

そこで受付のお姉さんに聞いた時は愕然としましたよ。

私がBOOWYの存在を知ってファンになりまくった時、

 

既にBOOWYは解散していました。 

 

そんな... そんな馬鹿な!!!

こんなにカッコよくてこんなにいいバンドが解散したなんてあり得ない、意味分かんない!ふざけんな!

多分こんな状態だったと思います。

 

こうなってくると探求心が膨れがります。

何がなんでもBOOWYの事がもっと知りたい!解散の理由が知りたい...!

どうしても知りたい!うおぉぉぉ!!!

...

そうだ...

極悪君なら知ってるはず...

アイツなら絶対に知ってるはず!

 

次の日かその次の日か完全に忘れました。

私はクラスの誰もが話かけない極悪君に話かけました。

もしかすると私が最初に声をかけた一人だったかもしれません。

「極悪君、バットフィーリング上手いね!」

多分こんな感じだったと思います。

 

当時はバットフィーリングならイケル!と思ってました。

 

極悪君は誰からも話かけられないヤンキーボッチ。

オッサンになった今振り返ってみるとBOOWYの曲を弾いてアピールしてBOOWYを話せる仲間が欲しかったんでしょうね、聞けてないけど絶対にそうだったと思う。

 

あんたは早漏

それから私と極悪君は急激に仲よくなりました。

極悪君が吸ってるタバコの銘柄と同じものを吸い、極悪君が中学時代に使っていたヤンキー用語が沢山書かれたオンボロギターを貰い、極悪君が乗っていた原付「タクト」と同じモデルのタクトを買い、極悪君が止めていた場所に停めたり...

 

私は極悪君に憧れていました。

 

こんなセリフはオッサンにならないと言いにくい言葉だし、今だから言える言葉のように思います。

 

ただ疑問が...

私はバイトをしまくる高校生でしたが、極悪君はバイトしていない。

なのにタバコ代やらガソリン代やら遊び代やギターの弦代やタブ符(ギター用の音符)代などどこから捻出してるのだろう?

見た目凶悪なヤンキーだからどうしたってお金持ちに見えない。

 

そんな疑問を抱きつつも一緒に遊びまくりました。

極悪君の超カワイイくてニットのセーターが似合う巨乳の彼女に、もの凄いヤンキーな女の子を紹介してもらって童貞も卒業しました。

でもヤンキーすぎる女の子は色々と危険すぎたのですぐ分かれてもらった。

 

また極悪君の地元のヤンキー(ヤンキーというよりもはや暴走族)にも紹介してもらった頃には私も少しだけ短い短ランと少しだけ太いボンタンを履くまでに進化していました。

 

私の実家にもエロ仲間と一緒に極悪君が来るようになり、AV鑑賞会をしたり麻雀したりゲームしたりと極悪君も徐々にクラスに溶け込むような感じに進化、極悪君はボッチではなくなり、

ギターが上手いヤンキーで女の子を紹介してくれるヤツ的なポジションになりました。

 

そんな極悪君が

「今度おれんちでBOOWYのビデオ見ない?伝説のビデオで普通に見れるヤツじゃないし、特別にダビングしてやる」

ってな誘い、あの時はメッチャ嬉しかったです。

 

このビデオとはBOOWYが東京ドームで解散ライブをやった最終日のもので、アンコールが二回収録されているものです。

画質はダビングされまくった裏ビデオのような粗悪な物ですが、当時は幻のビデオと呼ばれており、その価値はAV10本では足りないほど。

 

当然クラスの連中には極秘で私だけといったプレミアムな友情にも興奮、また極悪君の家に行けるってのも相当うれしかったように覚えています。

まさにONLY YOUですね。

 

ユーユーユーユーアイラブユー

極悪君が住んでいたのは足立区です。

何となくヤバい場所だろうな... なんて思いながら原付スクーターで極悪君の後についてゆき、極悪君が原付を停めた家、完全に豪邸でした。

庭にプール...とまではいかないけど家にサウナがあったのは本当に驚きましたね、椅子とかテーブルも日本の物でない事が一発で分かる状態、

車も外車2台状態で極悪君は250ccの単車まで持っていました。

ガンマも乗せて貰ってとても楽しかった...

 

極悪君のお父さんはメチャメチャ家族想いの人情溢れまくりの方です。

お母さんはメッチャ美人ですし、心も美人です。

お姉ちゃんもヤンキーっぽいけいど美人です。

実はお姉ちゃんをおかずに数回抜きました。

極悪君、怒らないでくれよな。

 

 

 

そんな金持ち極悪君の部屋はヤンキーグッズだらけ、でも高そうなベッドとか、高そうなヘルメットとか、ヤバそうな三段ロッドとか、コンドームの箱買いとか、高校生の欲望が凝縮された部屋でした。

 

そこで始めて幻のビデオを拝見、あの時は感動して泣きましたね。

結局3時間ぐらいのビデオを徹夜で3回は見たと思います。その後は極悪君が布袋さん、私が氷室さんで熱唱。

その日はダビングしてもらって熟睡してお母さんの朝ごはんを頂いてサウナも入って、再び極悪君の地元ヤンキー女性を紹介されてバイバイしました。

そのヤンキー女性とは何もなく、というよりも私が逃げるような形で当日お別れです。

 

 

 

 

そんな熱い友情だった極悪君と私、順調な高校生活をおくり続けましたとさ。

おわり。

 

最後に...

BOOWY最高です。

あなた方メンバーの作った曲は人の心に感動を与えるだけでなく、人そのものも動かしました。

私や極悪君もそうですし、他にも動かされた人は数えきれないほどいるはず。

そしてそこにはそれぞれの想いでがあるはずです。

復活して欲しい気持ちは凄くありますが、それと同時にそろそろ本当の伝説になる頃なんだろうな...とオッサンになってシミジミ思います。

 

氷室さんのLAST GIGSの広告を見たら熱い想いが込み上げてしまい、このようなアホな創作を書いてしまいました。

BOOWYのメンバーさんがこの記事を読む可能性はないでしょうけどもし目にする事があったら、素晴らしい曲の数々を世に送り出して頂き、ありがとうございました。