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「格安スマホ」もっと安く 携帯大手3社が接続料10~20%引き下げへ
携帯電話大手3社が、格安スマートフォン事業者向けに回線を貸し出す際の平成28年度の接続料を、27年度分から約10~20%値下げすることが22日、関係者への取材でわかった。ソフトバンクが約20%▽NTTドコモが約15%▽KDDIが約10%-それぞれ下げる。月額1980円程度の格安スマホ事業者の場合、100円程度の値下げにつながるとみられており、格安スマホの普及に弾みが付きそうだ。
関係者によると、2月に改正された総務省令に基づく新算定方式で、仮想移動体通信事業者(MVNO)向けのデータ通信接続料を試算したところ、ドコモが毎秒10メガ(メガは100万)ビット当たり約67万円▽KDDIが同約87万円▽ソフトバンクが同約94万円-になったもようだ。27年度はドコモが同約79万円▽KDDIは同約97万円▽ソフトバンクは同約117万円-だった。
28年度分の接続料に基づき、格安スマホ事業者は28年度の料金を大手に支払う。値下げにより接続料の支払額が減ることから、格安スマホ事業者の消費者向け料金も安くなる見通しだ。関係者は「接続料値下げで月額約2千円の料金が100円程度下がるのではないか」と分析する。