著名コピーライターの糸井重里氏が社長を務める「ほぼ日」株が17日、上場2日目で初値を付けた。同日終値は5020円で、公開価格(2350円)の約2.1倍。終値で算出した時価総額は112億円となった。約750社あるジャスダック上場銘柄では150位近辺に位置する。
上場初日の16日は知名度の高さから買いが殺到し、買い気配を切り上げ値が付かなかった。17日午前にようやく付けた初値は、公開価格の約2.3倍の5360円。その後は利益確定売りに押された。売買代金は35億円とジャスダック上場銘柄で2位だった。
2016年8月期の売上高は37億円。人気雑貨「ほぼ日手帳」の販売だけで、その7割を稼ぐ。今期の税引き利益は前期比8%増の3億2900万円を見込む。予想PER(株価収益率)は34倍と、この業態にしては高く「糸井氏個人の人気が反映され、株価は過熱感もある」(国内証券アナリスト)との声もある。