みんなー、げんきー? 最近プリズンブレイクを見始めたオウルだよ。٩( ᐛ )و
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さて、今回は自分が新卒として就活した時のお話をしよう。そう、自分にも真人間のような儀礼的行為をしていたことがあるのだ。とはいえ世間一般で言うような就活とは少し変わっているかもしれない。
具体的にはピザ食べながら雑談したり、徹夜でプログラミングしたりしていた。いや、就活の話だ。就活でやっていたのがピザとプログラミングだ。
シューカツのけもの道
まず誤解を避けよう。IT業界のエンジニアだろうがほとんどの採用は世間のソレと一緒だ。スーツを着て説明会へ行き、ESだの書いて、面接を受けたりする。ただし技術的な側面が強い業界のご多分に漏れず、けもの道が多い。普通のルート以外があちらこちらにあるのだ。今回はそんな採用けもの道について。
さて、エンジニアを採用するにあたって見るべき素質は技術力に向上心、コミュニケーション能力…とまぁ色々あるだろう。知らんけど。そして手っ取り早くそういった素質がある学生を探す方法の一つにイベントの開催がある。
他の業界・職種のことは知らないがエンジニアはしばしば勉強会を開催する。オープンな勉強会では技術的なプレゼンを聞いたり、短時間で何かを作るワークショップのような形を取ることが多い。そして終わりにはピザやビールといった軽食が供される。
これを学生限定でやるのがIT業界の、特にWebサービス系の企業がよく行っている採用・広報活動だ。そこで良さそうな学生を探してインターンや見学に誘う。雑木林で蜂蜜を塗ってカブトムシを採集するのと大体同じだ。勉強会にピザを置いとくと学生エンジニアが採れる。
自分もそういったイベントに顔を出すうち、企業からインターンに誘われ最終的にはインターン先へと就職した。そのため、就活の思い出とは数日間でアプリを作るべくオフィスの仮眠室で寝泊まりしたり、ピザや寿司を食べながらプレゼン聞いたり企業の人事と話したことくらいだ。
そういえばせっかくイベントで近くに海がある合宿所へ泊まっていたのに延々とプログラミングしていたため近所のコンビニへ出かける時以外に海を見なかったこともあった。あと自分が仮眠を取りに行くと8時間寝るためチームメイトによく叱られた。
こういったイベントは当然ながら宿泊費や食費含め無料だ。説明会や面談などで会社に呼ばれたときの交通費も貰えるしそもそもskypeでの面接も一般的だ。スーツも当然着ないので就活に金がかからない点は助かる。
他の良さそうな企業を見つけるのもエージェントに頼る部分が多かった。まぁとにかく色々と多くの人に親切にしてもらったお陰で就活には嫌な思い出を残さずに済んでいる。
君は何が得意なフレンズ?
ところで採れる学生もイベントごとに趣が違ってくる。上記で書いたようなイベントを好むのは実際にプログラミングをして何かを作り出すことが好きで、かつ社交に抵抗がない人種が主だ。
尖った技術力がある人種というのはそういった場にはあまり出てこない。理由はいくつかある、まず専門分野では学生向けの勉強会で想定している技術レベルを遥かに超えているので得るものがない。そして何より研究室や自前のプロジェクトが忙しすぎてそんなもんに出ている暇がない。
代わりに何をするかといえば研究をして学会に出たりコンテストに出たり、公共のプログラムに貢献したりする。「Rubyのコミッターやってる」(要するにスゴイ)、「未踏会議に出てる」(要するにヤバイ)「VCから資金調達した」などと言い出して他の学生をわなわな震えさせるのが彼らだ。
そうなって来るとイベントなんかに参加しなくても大手企業がアプローチしてくるし、普通に面接を受けても採用される。何事も技術力と実績で解決するのが一番だ。
何はともあれ、ちょっとくらい儀礼的行為や社会習慣に嫌悪感があっても、こうしたけもの道を通って問題なく無事にエンジニアとして職を得て行くのである。めでたしめでたし。