男逮捕「人殺し捕まりたく」 パイプで男性殴り
金属パイプで男性を殴り殺害したとして、神奈川県警大磯署は13日、神奈川県大磯町高麗1、自称建築会社員、後藤優容疑者(32)を殺人容疑で逮捕した。「人を殺して逮捕されたかった」と供述しているという。
逮捕容疑は同日午後6時45分ごろ、同町国府本郷の県立大磯城山公園内の公衆トイレ前で、同町生沢の無職、吉川友義さん(44)の右側頭部などを金属パイプで十数回殴って殺害したとしている。同署は近く司法解剖し、詳しい死因を特定する。
後藤容疑者は事件直後、署の近くの公衆電話から「人を殺した」などと110番し、自首した。現場に駆け付けた署員が、倒れている吉川さんを発見。搬送先の病院で死亡が確認された。後藤容疑者は吉川さんと面識はないという。調べに対し「トイレから出てきた男性を殴った」と供述。逮捕前に飲酒していたとみられ、詳しい経緯を調べている。
凶器とみられる金属パイプは、吉川さんが倒れていた場所近くの植え込みから見つかった。後藤容疑者は「事件前に町内の海岸で拾った」と説明しているという。
現場はJR東海道線大磯駅から西に約2キロ離れた閑静な住宅地にある公園。【太田圭介】