シダックスからJOYSOUNDが消えた!
レッツ、シダックスカラオケ!
おさっぴろでぇす。
さて今回は、正統派カラオケの話。
タイトル通り、シダックスからJOYSOUNDカラオケが消えている。
カラオケが好きな方なら、既にご存知の方も多いだろう。
しかしカラオケに興味が無い人には、よくわからない話だと思う。だからこれがどういう事なのか?解説させていただこうと思う。
そもそもカラオケメーカーは二社しかない
(引用元:DAM[http://chubu-sound.com/html2/dam-xg7000.html}、
JOYSOUNDhttps://max.joysound.com/.html)
2017年3月現在、日本のカラオケメーカーは二社しかない。
もともとこれら二社は、自社の機器をカラオケ店に導入する事を生業としていた。顧客となるのは、以下のようなカラオケ店である。
(カッコ内は2017年1月10日時点の筆者が数えた店舗数)ここでは、店舗数ランキングの上位店を例に挙げてみた。
もちろん全国には、星の数ほどお店がある。ここでは「カラオケメーカー」と区別するために、導入される側を「カラオケ店」と呼ぶことにする。
メーカーが直営店の運営に乗り出した
しかし90年代より、いわゆるカラオケ離れが加速し、利用者人口が減り始める。
これにより機器の導入だけでは、経営が立ちいかない事にメーカーも気づいてしまった。そこで、彼らは直営店という形で、店舗拡大に乗り出したのである。
(カッコ内は2017年1月10日時点の筆者が数えた店舗数)前述したカラオケ店とメーカー直営店には、大きな違いがある。それはこうだ。
▼ カラオケ店:
DAMとJOYSOUND二社の機器を導入。
▼ 直営店:
自社の機器のみを導入。
こういった違いがあるのだ。ここまでは良いだろうか?
日本で一番導入されているのはDAM?JOYSOUND?
さて、前項で挙げた「カラオケ店」と「カラオケメーカー」の店舗数をまとめると以下の通りになる。
| ランク | 店名(店舗数) | 直営店かカラオケ店か |
| 1位 | ビッグエコー(481) | 直営店 |
| 2位 | まねきねこ(464) | カラオケ店 |
| 3位 | カラオケBanBan(436) | カラオケ店 |
| 4位 | コート・ダジュール(201) | カラオケ店 |
| 5位 | シダックス(190) | カラオケ店 |
2016年までの実績になるが、日本一店舗数が多いのは、カラオケ店ではなくカラオケ―メーカーの直家店(ビッグエコー)なのだ。
DAMとJOYSOUNDの数で比較してみる
次に前項に挙げた条件にのっとり、この店舗数をDAMとJOYSOUNDの導入数に置き換えてみよう。
実際には、それぞれのお店にいくつDAMとJOYSOUNDが入っているか?の把握は出来ない。だから、以下の条件とする。
上記を反映した表が以下の通りだ。
| ランク | 店名(店舗数) | DAM導入数 | JOYSOUND導入数 |
| 1位 | ビッグエコー(481) | 481 | 0 |
| 2位 | まねきねこ(464) | 464 | 464 |
| 3位 | カラオケBanBan(436) | 436 | 436 |
| 4位 | コート・ダジュール(201) | 201 | 201 |
| 5位 | シダックス(190) | 190 | 190 |
| ランク不明 | JOYSOUND(102) | 0 | 102 |
| 合計 | - | 1,772 | 1,393 |
(本題)シダックスからJOYSOUNDが無くなると・・・?
前置きが長くなって恐縮だが、ここからが本題だ。
もうおわかりかと思うが、上記の表のシダックスの欄からJOYSOUNDの数字を無くした場合、以下の導入数になる。
メーカー同士の比較で言うと、もともとDAMの導入数の方が多いと予測出来た。しかしここにきて、シダックスからJOYSOUNDが撤退してしまうと、両社の差は500件を超えてしまい、完全にDAMが優勢という事になるのだ。
当然、JOYSOUNDも巻き返しの施策は打ってくるだろう。しかし現状はこのようになっているのだ。
店舗数ではどうか?
冒頭の表をもう一度載せる。
実はDAMは、直営店舗数でも日本一だ。とは言え、2位のまねきねことの差はわずか17店舗しかない。
| ランク | 店名(店舗数) | 直営店かカラオケ店か |
| 1位 | ビッグエコー(481) | 直営店 |
| 2位 | まねきねこ(464) | カラオケ店 |
| 3位 | カラオケBanBan(436) | カラオケ店 |
| 4位 | コート・ダジュール(201) | カラオケ店 |
| 5位 | シダックス(190) | カラオケ店 |
過去記事でも書いたのだが、ワタクシ2017年は、まねきねこが店舗数で首位に躍り出ると予測していた。
▼過去記事
www.osappiro.com
今でもその予測は変わらない。
もとよりまねきねこは、フィットネス事業「カーブス」が絶好調で資金的な余裕があること。激安カラオケの台頭として、現在のカラオケニーズをけん引していること、などが2017年に店舗を増やす理由である事を書いた。
しかし、シダックスからJOYSOUNDが無くなれば、実質はこうなる。
▼これまで
▼これから
ワタクシの予測に過ぎないのだが。
もしかして・・シダックスがカラオケ事業から、完全に撤退するような事はないだろうか?そうなると、ビッグエコーが単独で700店近くを構成する事になる。
未来の事は誰にも判らないが、こうなってしまうとまねきねこがどれだけ健闘しても、ビッグエコー(DAM直営店)の優位は揺るぎないという事になる。
どうしてシダックスからJOYSOUNDが消えたの?
最後に、シダックスからJOYSOUNDが何故撤退したのかについて。特にニュースリリースが無いため、ワタクシの予測を書く。
これまでDAMの成長には、あらゆる企業を傘下に収めてきた歴史があった。今回もその一環であると思っている。
シダックスは昨夏、経営不振から大量閉店に踏み切った。この状況に対し何らかの形で手を差し伸べたのが、おそらくDAMだったのではないだろうか?その条件としてJOYSOUNDを排した・・・と考えるのが筋ではなかろうか?(とは言え根拠は何も無いので、違ってたらスミマセン・・・)
しかし、もしそうだったとしても、これは何ら悪いことではない。
企業は、統廃合を経て様変わりしていく。何もカラオケに限った事ではない。不振だったシダックスが、他所の手を借りて立ち直る(あるいは生まれ変わる)事は、カラオケ業界の発展を願うワタクシとしては、(寂しい部分もあるけど)仕方ない事だと思っている。
ただ、ひとり王者となるであろうDAMには、これからのカラオケ業界を、どのようにけん引していってくれるのか?について、ますます注目していこうと思っている。
シメのひとこと
今回はシダックスからJOYSOUNDが消えた日と題して、最新の業界事情を書いた。
予測も多分にあるけど、皆様の何かの参考になっていただければうれしいと思う。
それでは今回はここまで!
皆様、良いカラオケををを!