韓国が、本当に狂いだした−。そうとしか言いようがない。独立運動の記念日である「3・1節」に、日本大使館や釜山の日本総領事館前で大集会が開かれた。外国公館近辺でのデモ行為を禁じたウィーン条約を、裁判所が無視して「集会許可」を与えたのだ。もう言うべきことはない。その国民がいずれ、それ相応の報いを受けることは当然だ。
日本人から見れば、4年前の3・1節の記念演説で「被害者と加害者の関係は1000年経っても…」と述べた朴槿恵(パク・クネ)大統領は「反日の権化」だ。
ところが、韓国では今や、「屈辱的な慰安婦合意=それを結んだ朴政権=親日」となっている。
それと、政治力学の上で多分に増幅された「朴槿恵・崔順実(チェ・スンシル)=絶対悪」の思い込みが、ほぼ完璧に重複している。
大統領レースでトップを走る最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表は、その重複を自らのアジ演説で作り上げた。換言すれば「愚民化戦術」に成功した人物ということだ。
憲法規定によれば、大統領弾劾は国会が発議し、その可否は憲法裁判所に委ねられる。
ところが、左翼陣営の大統領候補者たちは「憲裁の判定が否だったら認めない。革命だ」と絶叫している。「憲裁の判定が“おらが考え”どおりでなかったら従わない。暴力に訴える」と言っているのだから、これはもう「法治主義」の精神などどこにもない。