西大寺会陽で宝木(中央上)を奪い合う締め込み姿の男たち=岡山市東区の西大寺観音院で2017年2月18日午後10時、小関勉撮影
日本三大奇祭の一つとされ、国の重要無形民俗文化財にも指定されている「西大寺会陽(えよう)」が18日、岡山市東区の西大寺観音院であった。「裸祭り」として知られ、締め込み姿の男たち約1万人が福を呼ぶ護符「宝木(しんぎ)」の争奪戦を展開した。
室町時代の1510年から500年以上続く伝統行事。当時の住職・忠阿(ちゅうあ)上人が信徒に授けた護符に御利益があるとして奪い合ったのが起源とされる。
裸の男たちは「わっしょい、わっしょい」と声を上げ、心身を清める「垢離取場(こりとりば)」で冷水を浴びた後、本堂に集結。高い位置から投下された宝木へとこぞって手を伸ばした。【益川量平】