分かっているようで実は難しい野球のルール
もう一度確認しておきましょう!
〇野球規則をしっかりと確認しておこう!!
私は審判技術の向上に努めているので、チャンスがあるときは積極的に球審をやらせてもらうようにしています。
あわせて野球のルールの勉強も日々しています。
公認野球規則や野球審判員マニュアルという本を通じて勉強しています。
野球規則を正しく理解するための野球審判員マニュアル―規則適用上の解釈について
- 作者: 全日本野球協会アマチュア野球規則委員会
- 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
- 発売日: 2014/05
- メディア: 単行本
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公認野球規則は野球に携わる人であれば必ず目を通して欲しいですが、正直それだけでは分かりにくい部分もあります。
そこでこの「野球審判員マニュアル」というベースボールマガジン社の本は丁寧に解説をしてくれているのでおすすめです。
今回は練習試合で審判をしていて、難しいジャッジが求められたり、選手や指導者がよく分かっていなかったりしたルールについてQ&A形式でまとめてみたいと思います。
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〇インフィールドフライのルール大丈夫?
Q1、インフィールドフライの宣告があったが、打球がファウルボールになってしまった場合はどうなりますか?
A、ファウルになります。もし、フライがファウルになる可能性がある打球の場合は球審が「インフィールドフライ・イフフェア」と宣告するのが正しいです。フェアだった場合はバッターがアウトとなり、ファウルだった場合はそのバッターの打席が継続します。もちろん、明らかなファウルフライにインフィールドフライの宣告はしません。
〇1塁駆け抜けはどこへ行けばいい?
Q2、バッターランナーが1塁をフェアゾーンに駆け抜けてしまい、その後1塁ベースに戻る前に内野手にタッグされました。アウトですか?
A、セーフです。野球規則ではファウルゾーンに駆け抜けなければいけないとはなっていません。1塁に戻ることが前提であればフェアゾーンに向かって駆け抜けても構いません。しかし、2塁を狙う動きをした瞬間からタッグされるとアウトになります。ですから、もちろん外野へヒットを打ちオーバーランをした後にタッグされればアウトです。
〇ピッチャーがグラブを叩くのってアリ?
Q3、プロ野球選手の中には投げる際にグラブを叩く選手がいますが、同じように投げても大丈夫ですか?
A、ボークになります。プロ野球では認められていますがアマでは野球規則によりボークとなりますので、アマチュア野球では真似をしないようにしてください。ランナーがいない場合は1ボールが宣告されます。また、同じようにプロ野球では認められていても、アマチュアでは認められていない行為がいくつかありますので気を付けてください。たとえば、ベースについていない野手に送球する行為などがあげられます。
〇構えていないバッターに投げてもいいの?
Q4、ピッチャーが構えていないバッターに対して投球し、ストライクゾーンにボールがきました。この場合どういうジャッジをすべきですか?
A、構えていないバッター(ピッチャーに正対していないバッター)に投球した場合、クイックピッチでボークになります。しかし、バッターにも責任があると思われる場合は投球のやり直しとすることもできます。また、一度はピッチャーに正対したもののその後構えを止めたバッターに対しては投球しても構いません。ピッチャーとバッターが一度正対した場合、バッター側から構えを止めたり、タイムをかけたりする行為はアマチュア野球では認められていません。ただし、いずれの場合もバッターが見ていないときの投球は非常に危険なので、ピッチャーが投球動作に入る前(構えていないのにセットポジションに入った場合など)に球審がタイムをかけるべきです。
以上、練習試合で実際にあったケースからいくつかあげてみました。
次は2です。
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