アルコール依存症の克服、そしてそれを長年継続されてきた方の、
人格の奥深さには本当に驚かされる。
なぜ、そうなれたのか?
なにを思い、なにを願い続けてきたのであろうか。
いや、回復途中である私には分かるまい。
今はまだ「断酒の継続」だけを強く願い続ければ良いのであろう。
“念願は人格を決定す”(住岡夜晃氏の詩から引用)
これは事を始めるにあたって、
先ずは強い願いを持ち、その願いに沿い行動する。
そうすれば、「その願いがあなたの人格を形作っていく」、
ということなのであろう。
我々、アルコール依存症者が持つべき願いに置き換えてみると、
やはりそれは、「断酒して、それを継続していく!」事である。
断酒する事を強く願い、その願いに沿い断酒する。
そして、その継続を強く願い、思い、断酒を継続していく。
更にその過程のなかで、
新たな願いが生まれ、そしてまたそれの実現を願い続け、行動する。
結果、
その繰り返しで、奥深く豊かな人格が形成される。
これは、アルコール依存症を克服した方に限らず、全ての人格者がそうである。
ただ、アルコール依存症を克服された方というのは、
多くのものを失い、一般的に言われる「底つき」を経験し、
そして、そこから這い上がってきた方が大半であろう。
よって、その心に抱いた願いも、
より強いものだった事と思われる。
その強き願いが、現在の奥深き人格に現れているのである。
そう、いうならば「人格の再形成!」だ。
先ずは、断酒への強き願い、そしてその継続を願い続けよう!
これは、
いまだ回復途中である私にも言える事なのだが、
初めから理想の終着点を願っても、そこへたどり着くまでの道のりは、
想像もできないくらい、遠く途方も無いものである。
この想像もつかないものを強く願うことは出来ないのだ。
よって、それを実現する事もかなわない。
そこで、前述したが先ず最初に強く願うべきは、
そう、断酒だ。
我々の諸悪の根源は、お酒を飲むことなのだから、
それを止めれば、人生が好転しだすことは明白であろう。
今、明白に想像できる事から、強く願い、行動すればいいのだ。
そうすれば、その過程で新たな強き願いが生まれる。
そして、またそれを行動に移す。
いずれは「理想の終着点」にたどり着く。
必ずたどり着く!。
さあ、強く願おう。
断酒を強く願い、そして継続するのだ!
今ここから、
あなたの「人格の再形成が始まる」。
ーENDー
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