大相撲初場所 大関・稀勢の里 悲願の初優勝
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大相撲初場所は、14日目に1敗で優勝争い単独トップの大関・稀勢の里が勝ち、2敗で追う横綱・白鵬が敗れたため、千秋楽を待たずに稀勢の里が初優勝を決めました。
初場所の優勝争いは、1敗の稀勢の里を2敗の白鵬が追う展開で14日目を迎え、先に土俵に上がった稀勢の里が平幕の逸ノ城に寄り切りで勝ち、13勝1敗としました。
そして、白鵬が結びの一番で平幕の貴ノ岩に寄り切りで敗れ、3敗目を喫したため、稀勢の里が星の差2つのリードをつけ、千秋楽を前に初めての優勝を決めました。
稀勢の里は今場所、得意の左四つからの馬力を生かした攻めや、苦しい体勢を持ちこたえながらの粘り強い相撲で勝ち星を重ねてきました。
9日目に大関・琴奨菊に初黒星を喫しましたが、「一日一日、集中して力を出し切るだけ」と、みずからに言い聞かせるように繰り返し、重圧がかかる終盤戦も力強い相撲で乗り切り、初土俵から15年で悲願の初優勝をつかみました。
稀勢の里は大関昇進から31場所目での初優勝で、昭和以降1位のスロー記録となりました。
また、新入幕から73場所目での初優勝は元関脇の旭天鵬に次いで歴代2位のスロー記録です。
そして、白鵬が結びの一番で平幕の貴ノ岩に寄り切りで敗れ、3敗目を喫したため、稀勢の里が星の差2つのリードをつけ、千秋楽を前に初めての優勝を決めました。
稀勢の里は今場所、得意の左四つからの馬力を生かした攻めや、苦しい体勢を持ちこたえながらの粘り強い相撲で勝ち星を重ねてきました。
9日目に大関・琴奨菊に初黒星を喫しましたが、「一日一日、集中して力を出し切るだけ」と、みずからに言い聞かせるように繰り返し、重圧がかかる終盤戦も力強い相撲で乗り切り、初土俵から15年で悲願の初優勝をつかみました。
稀勢の里は大関昇進から31場所目での初優勝で、昭和以降1位のスロー記録となりました。
また、新入幕から73場所目での初優勝は元関脇の旭天鵬に次いで歴代2位のスロー記録です。
涙ながらに「感謝しかない」
初優勝を果たした大関・稀勢の里は「うれしいです。また、あした、最後しっかりしめたい」と、目に涙を浮かべながら喜びを語りました。
そして、これまで支えてくれた人たちへ向けて、「感謝しかないですよ」と話し、タオルで涙をふいていました。
そして、これまで支えてくれた人たちへ向けて、「感謝しかないですよ」と話し、タオルで涙をふいていました。
稀勢の里のこれまで
田子ノ浦部屋の稀勢の里は、茨城県牛久市出身の30歳で、中学校の卒業前に入門して平成14年の春場所に初土俵を踏み、平成16年の九州場所で幕内に昇進しました。
18歳3か月での新入幕は元横綱・貴乃花に次いで、昭和以降では2番目の若さでした。
得意の左四つに組んでからの力強い相撲が持ち味で、東の前頭筆頭で臨んだ平成22年の九州場所で、横綱・白鵬の連勝を63で止めたのをきっかけに、安定した成績を残すようになり、日本出身力士のホープとして注目されてきました。
平成23年の九州場所では場所の直前に、師匠の元横綱・隆の里の鳴戸親方が急死するという悲しみを乗り越えて、大関昇進を決めました。
平成25年の夏場所では初日から13連勝し、初めての優勝に近づきますが、その後、2連敗するなど、大事な一番を落として優勝にあと一歩届かない場所が続き、精神面の弱さが課題と指摘されてきました。
去年の初場所には大関・琴奨菊が、秋場所には大関・豪栄道が初優勝を果たし、ライバルたちに先を越されるかたちとなりましたが、去年は1年を通して安定した成績を残し続け、九州場所では3横綱を続けて破る強さも見せて、初めて年間最多勝に輝きました。
今場所は9日目に大関・琴奨菊に敗れて以降、相手に攻め込まれる相撲もありましたが、土俵際で懸命にこらえながら、粘り強く攻めて白星を重ね、14日目も1敗を守り、初土俵から15年、大関31場所目で悲願の初優勝を果たしました。
18歳3か月での新入幕は元横綱・貴乃花に次いで、昭和以降では2番目の若さでした。
得意の左四つに組んでからの力強い相撲が持ち味で、東の前頭筆頭で臨んだ平成22年の九州場所で、横綱・白鵬の連勝を63で止めたのをきっかけに、安定した成績を残すようになり、日本出身力士のホープとして注目されてきました。
平成23年の九州場所では場所の直前に、師匠の元横綱・隆の里の鳴戸親方が急死するという悲しみを乗り越えて、大関昇進を決めました。
平成25年の夏場所では初日から13連勝し、初めての優勝に近づきますが、その後、2連敗するなど、大事な一番を落として優勝にあと一歩届かない場所が続き、精神面の弱さが課題と指摘されてきました。
去年の初場所には大関・琴奨菊が、秋場所には大関・豪栄道が初優勝を果たし、ライバルたちに先を越されるかたちとなりましたが、去年は1年を通して安定した成績を残し続け、九州場所では3横綱を続けて破る強さも見せて、初めて年間最多勝に輝きました。
今場所は9日目に大関・琴奨菊に敗れて以降、相手に攻め込まれる相撲もありましたが、土俵際で懸命にこらえながら、粘り強く攻めて白星を重ね、14日目も1敗を守り、初土俵から15年、大関31場所目で悲願の初優勝を果たしました。
7場所で6人が優勝 大混戦の時代に
大相撲は大関・稀勢の里の初優勝で、16年ぶりに直近の7場所で6人が優勝する大混戦の時代となりました。
大相撲は、去年の6場所で琴奨菊、白鵬、日馬富士、豪栄道、鶴竜の5人が優勝しました。
今場所は稀勢の里が悲願の初優勝を果たし、直近の7場所で6人が優勝を経験しました。
これは平成12年の初場所から翌年の初場所まで武双山、貴闘力、魁皇、曙、武蔵丸、貴乃花の6人が次々に賜杯を手にして以来、16年ぶりとなります。
大相撲は、去年の6場所で琴奨菊、白鵬、日馬富士、豪栄道、鶴竜の5人が優勝しました。
今場所は稀勢の里が悲願の初優勝を果たし、直近の7場所で6人が優勝を経験しました。
これは平成12年の初場所から翌年の初場所まで武双山、貴闘力、魁皇、曙、武蔵丸、貴乃花の6人が次々に賜杯を手にして以来、16年ぶりとなります。