普段はジャンプ漫画をあまり読まない私ですが、久しぶりに異色のジャンプ漫画の連載が始まったと聞いて早速読んでみました。それが『約束のネバーランド』です。
衝撃の脱獄ファンタジーと帯に書いてあったので邪道漫画好きな私は手に取ってみました。
噂ではジャンプ漫画らしいくないようなのでワクワクしながら読んでみましたが、結果から言うと確かにジャンプ漫画らしくないなと思いました。
まだ1巻のみしか刊行されていませんが、最新巻が発売され次第私も読み、こちらの記事に情報を追加していく予定ですのでよろしくお願いします。
それでは、感想や面白いポイント、そして考察なんかを書いていこうかと思います。
そもそも『約束のネバーランド』ってどんな漫画なの?
感想の前にまずは初めて名前を聞いた方向けに簡単な作品紹介をしていきたいと思います。
あらすじについてはAmazonの商品説明より引用させて頂きます。
母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。エマ・ノーマン・レイの三人はこの小さな孤児院で幸せな毎日を送っていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。真実を知った彼らを待つ運命とは…!?
簡単に言うと冒頭で書いた通り脱獄ファンタジーです。孤児院で育てられた12歳までの少年があることをきっかけに孤児院からの脱出を試みるストーリーです。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、イメージとしては進撃の巨人+プリズン・ブレイクのような感じです。
作者は原作と作画に分かれていて原作は長編作は初めての白井カイウ先生で、作画が出水ぽすか先生です。
出水ぽすか先生の絵はpixivで見れますがめっちゃ上手いです。一言で表すならジュブナイルのような絵です。
内容的にも結構ホラーな絵もあったりデスノートのようなシリアスな話が多いので確かに異色だなと思いました。出版社を知らないまま読めば恐らく大半の人は講談社と答えると思います。ジャンプ漫画としては邪道な展開になりそうです。
実際に読んでみた感想
次に実際に読んでみた感想です。これについては最新巻を読み次第、新たに感じたことを追記していきます。
絵が綺麗で読みやすい
まず感じたのはこれです。作品紹介のとこでも書きましたが、やっぱり絵が上手いです。
可愛らしい絵から恐ろしい絵まで本当に多才だなと思いました。
特に3話では孤児院の子供が描いたイラストの描写がありますが、それの再現も凄くて本当に子供が描いたような絵です。
そして背景からモブキャラの絵まですごく丁寧に描かれているのが読んでいて伝わりました。
週刊だとどうしても絵が荒れてしまいがちになりますが、今後もこのクオリティのまま連載してほしいです。
主要キャラが少ないので分かりやすい
次に感じたのはこれです。孤児院の子供は全員で38人いますが、主要キャラは3人なので話がとても掴みやすくそこはやはり少年漫画だなと感じました。主要キャラの3人の性格をまとめてみるとこんな感じです。
エマ
とても頭が良く且つ人並みならぬ運動神経を持つ人一倍元気な女の子。孤児院ではみんなから愛されているキャラであるが、人情がありすぎるため合理性に欠ける部分がある。
ノーマン
エマと同様、いやそれ以上の頭の良さを持っている男の子。身体能力も高く、合理性も兼ね備えているためゲームをやらせたら1番強い。
レイ
孤児院のみんなが遊んでいる時も1人で本を読んでいる男の子。人一倍合理性を優先するため、人情には欠けている。いわゆるクールキャラである。
設定としてはかなり王道である3キャラですが、エマとレイの対立なんかも今後起こっていきそうです。この3人が協力して脱獄を企てていきます。主要キャラはこの3人だけなので話の読み込みは容易かと思います。
まさかのファンタジー!?
次に感じたのはこれですね。いや、帯には脱獄ファンタジーと書いてありましたが、途中まではどちらかと言えばプリズン・ブレイクのような展開になるのかなと思っていました。
ですが、あるページを開いた瞬間に一気にファンタジーになりました。詳しくは書けませんが、登場するのは人間だけでは無いです。
おそらく脱獄ファンタジーとして話を進めるならストーリー的に脱獄後も話は長く続きそうです。とりあえず私としては綺麗に終わってくれることを祈るのみです。
考察のしがいはありそう
これは表紙で白井カイウ先生も書いていますが考察のしがいはありそうです。1巻だけの中にもかなりの謎がありましたので考察厨の私からすると格好の獲物でした。
考察についてもこの記事でまとめていこうと思いますので良ければ読んでみて下さい。
ただ、今のところ考察のしがいで言えば進撃の巨人よりは少ないかなというところです。
まだ1巻なので分かりませんが。
グダリそうではある......
1巻読了後に感じたのがこれです。確かに面白いんですけど脱獄とファンタジーを組み合わせるのは相当難しいなと感じました。
どうしても頭脳戦の脱獄パートとその裏で繰り広げられるファンタジーパートの違和感が否めないです。ここの違和感をどう払拭していくかがポイントなんですけど、それについては期待ですね。
集英社特有の引き延ばしもあるし、グダるのだけはやめて欲しいです。
『約束のネバーランド』を考察してみた
はい!実際に読んでみた感想は以上になるので次は私なりの考察を書いてみようかと思います。ここからはネタバレになりますので未読の方はまとめまで飛ばして下さい。
それでは考察を始めていきます。
孤児院での成績優秀者はママに抜擢される
まずはこれです。これについては1巻にクローネのセリフで書いてあるので間違い無いかと思います。そして私が根拠として上げるのは単行本のカバーの下の表紙です。
そこにはNo.73584と書かれた三つ編みの少女の絵が描かれています。そしてこの番号はママ(イザベラ)の番号と一致しています。
つまりカバー下の表紙の女の子はイザベラの幼少期ということになりこれは暗に孤児院からママが選抜されるということを意味しているのだと思います。
以上の点で孤児院の成績優秀者からママ=飼育係が選ばれるのは間違い無いでしょう。
子供たちの数字の意味について
これが1番の考察ポイントかと思います。とりあえず番号が分かっているキャラの番号をまとめてみましょう。
コニー→48294
ドン→16194
レイ→81194
エマ→63194
ノーマン→22194
ギルダ→65194
イザベラ→73584
フィル→34394
こうして並べてみましたがどうやら下3桁の一致がところどころ見られますね。そして下1桁の4についてはみんな同じです。イザベラは明らかに年齢も違うので下2桁が違うのはそういうことでしょう。
そうすると下3桁は年齢などに関わりがありそうです。ギルダとドンは10歳でレイ、エマ、ノーマンは11歳なので10歳と11歳は194なのではないでしょうか。それより若くなると294、そして394になると予想します。
そして問題は上2桁ですが、これは本当に分からないです。コニーが食人鬼に殺されたのは10月12日なので足すと12で出荷される日付にはなってますね。けど、それは安直過ぎるので違う気がします。現時点ではこれ以上の考察は厳しそうです。
孤児院の外の世界や時間について
これについては1巻からヒントを貰えました。レイによるとどうやら孤児院に置いてある本で最新のものが2015年のものだそうです。そしてエマは30年前...と言っているので”今”は2045年ということが分かります。
そして食人鬼の登場もあったので外の世界は食人鬼が支配しているとも考えられます。
まだ1巻なので外の世界で何が起こり食人鬼が現れたのかは分かりませんが、外で人類が暮らしているとしても一部ではないかと思います。
何だか進撃の巨人のような展開になりましたが、どうやらこの漫画は近未来ファンタジーということですね。というよりもしかしたらこれはミスリードで実は世界の誕生からずっと食人鬼が支配していたという展開もありそうです。
ただ単に孤児院には不要な知識をつけさせるのを避けるため2015年までの本しか置いておらず実は世界はもともと食人鬼の支配下であったという展開です。
まあ無くはないですが、線は薄そうですね。
これについても現時点での考察は厳しそうです。
タイトル『約束のネバーランド』について
次に気になったのはタイトルの意味です。
ネバーランドとはピーターパンに出てくる妖精の住む異世界ですよね。ただ、そこに住むと年を取らなくなるという設定なので関係無いように思えます。
ではどういう意味なのでしょうか。ただ単純に「どこにもない国」で良いなら食人鬼が溢れる世界で人が安全に暮らせる国を作ろうという意味でのネバーランドでしょうか。
かなり飛躍した感はありますが、今後の展開次第で考察も深まりそうです。
まとめ
はい!今回はジャンプの新連載漫画『約束のネバーランド』について感想や考察などを書いてみましたがいかがでしたでしょうか。
ジャンプということもありかなり長くなりそうな漫画ですので最新巻を読み次第、追記していきます。
異色のジャンルということで不安はありますが1読者として応援していきたいなと思います。
それでは最後までお読み頂きありがとうございました。