東京ビッグサイトで開催中の展示会「第3回 ウェアラブルEXPO」(1月18〜20日)。最新のウェアラブル端末に加え、開発技術や各種部品が展示されており、今年は200社が出展している。ウェアラブル市場のトレンドや今後の展開を探るため、注目のブースを取材した。
会場で目を引いたのが、伸縮性のあるセンサーやフィルムを用いた「衣類型ウェアラブル」のブースの多さだ。
東洋紡は、伸縮性のあるセンサー「Cocomi」を裏地に取り付けた衣類を出展。同センサーは約0.3mmと薄く、着用時の違和感がないという。
心拍数などの生体情報を計測できるため、脈拍のパターンを測定してドライバーの覚醒状態を検知し、居眠り運転時に警告するサービスを今年中に発売する。スポーツウェアやメディカル分野への展開も進める。
関西大学と帝人は、力を加えると電荷を発する繊維で作った「圧電組紐(あつでんくみひも)」を編んだシンプルなアクセサリー風のデバイスを参考出展している。紐が発した電荷をWi-FiやBluetoothで検知することで、スマートフォン上で脈拍や歩数を測定できるという。
同様の繊維を使用したスポーツウェア「モーションセンシング ウェア」の開発も進め、ゴルフのレッスンなどへの導入を見込む。打球時に生じる電荷を検知し、体の動きの癖などを把握。効果的なアドバイスにつなげるという。
その他、導電性の接着剤を用いてヒーター回路をパーカーに貼り付けた、セメダインの「HEATER PARKER」など、さまざまな企業が衣類型ウェアラブルデバイスを出展していた。
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