両眼の視差を考慮して撮影された仮想現実(VR)ゴーグル用の映像を見ると、高い没入感が得られる。また、全球カメラによる360度全方位の写真やビデオも、その場に立っているような臨場感が味わえる。
それならば、VRゴーグル用ステレオ映像と360度ビデオを組み合わせたら、さらに次元の高い映像体験ができるのではないだろうか。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中の、360度対応ステレオ撮影カメラ「TwoEyes VR」を試してみたい。
ステレオと全球の映像体験を融合(出典:Kickstarter)
TwoEyes VRは、サイズ98×35×40mm、重さ200gのコンパクトなボディに、前面2個と背面2個、合計4個の180度レンズが設けられたカメラ。前面および背面それぞれのレンズ間隔は人間の目の間隔と同程度なので、360度の全方向を自然なステレオ感のある写真やビデオで記録できる。
撮影は、本体のボタンのほか、連携させたスマートフォンのアプリから指示することが可能。撮影済み映像はアプリで変換し、VRゴーグル用のシンプルなステレオ映像にする「VRモード」や、全球の好きな方向に視線を変えられる映像にする「360度モード」で視聴する。さらに、赤青フィルタ入りメガネで立体視するための映像を生成する「3Dモード」も用意されている。
懐かしい赤青フィルタ用ステレオ映像の出力も可能(出典:Kickstarter)
TwoEyes VRは内蔵ジャイロセンサでボディの傾きを検知するようになっており、ボディを横長の水平に構えると全球ステレオ撮影ができる。また、垂直に構えると、前面と背面の各1個のレンズで撮影するモードになり、一般的な全球映像が撮れる。
横長だとステレオ、縦長だとモノラル(出典:Kickstarter)
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間2月26日まで。記事執筆時点(日本時間1月19日11時)でキャンペーン期間は38日残っているが、すでに目標金額4万ドルを上回る約4万5000ドルの資金を集めている。