オンライン決済サービスを提供するAnyPay(エニーペイ)は1月19日、飲み会やランチなどの代金を簡単に“割り勘”できる決済アプリ「paymo(ペイモ)」を公開した。リリースから1年で700万ダウンロードを目指す。
AnyPay代表取締役の木村新司氏(右)
paymoは、友人や仕事仲間との飲み会や食事会、ランチ、女子会といった、数人で集まって飲食代を支払う際に利用できる割り勘アプリ。請求された相手の銀行口座を知らなくても、メッセージやスタンプなどを添えてクレジットカードで簡単に支払えることが特徴。支払われた金額は、そのままpaymo内で利用でき、自分の銀行口座へ振込むこともできる。決済手数料は無料。
同社は、アトランティスやGunosyを立ち上げてきたシリアルアントレプレナーである木村新司氏が2016年6月に設立した企業。「テクノロジに包まれた社会を実現する」をミッションに、同年9月から小規模なEC事業者などに向けて、いつでもどこでも簡単に商品の販売や支払いができる決済サービス「AnyPay」を提供している。
「paymo」
同日の記者発表会で登壇した木村氏は、日本のキャッシュレス決済比率は19%で、米国(48%)や韓国(62%)などの先進国に比べて圧倒的に低いと指摘。一方で、世界では個人間での送金決済を展開するvenmoが月間流通金額で約1200億を超えるなど、モバイルウォレット・モバイル送金決済サービスが急成長していると説明する。
このように電子決済決済市場は変革期を迎えており、世界が“キャッシュレス化”に進む中で、いずれは日本でも同じ流れが起きると考え、paymoを開発したと木村氏は背景を語った。マネタイズについては当初は考えておらず、まずは利用者の獲得に注力したいとしている。