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「成功している男」の服飾戦略

普段のスーツにグレーは選ばないほうがいい

しぎはらひろ子 [ファッション・プロデューサー]
【第2回】 2017年1月19日
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スーツの色は男の印象を大きく左右する。ビジネスで成功するために、あなたが着るべきスーツは何色がいいのか? 話題書『「成功している男」の服飾戦略』著者で、これまで約8万5000人に服飾指導をしたファッション・プロデューサーのしぎはらひろ子氏にご指導いただこう。

グレーという色から
「疲れた感」が出てしまう

 私がクライアントに勧めるスーツの色は、基本的にはダークネイビーだ。

 ファッション雑誌などでは「メンズ服飾のセオリー」として、「スーツはグレーかネイビーを選べば間違いがない」といわれる。しかし、私は長年、スタイリングを手がけてきたが、グレー系のスーツを勧めたことは、2例しかない。

 実際のところ、グレーのスーツを着こなすのは難しい。

 なぜなら、フラノ(やや厚地の毛織物)など素材に高級感がないと、いくら身体にフィットさせたスーツをつくっても、グレーという色が持っている「ちょっと疲れた感」が出てしまうからだ。

 ファッション雑誌に「今年はグレーがきている」などと紹介されているグレーは、たいてい比較的明るいグレーだ。そして、こんな色味のスーツは、管理職以下の若手が着るのには、ふさわしくない。着たとしても、老けた印象になってしまうことが多い。

 エグゼクティブになり、50代以上になってから、綺麗な色合いのグレーのスーツに淡いブルーのシャツ、茶系のネクタイなどイタリアン・スタイルで着こなすのは、たしかに素敵だと思う。しかし、日々のスーツとして、あえてグレーを選ぶ理由はないと私は考えている。

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しぎはらひろ子 [ファッション・プロデューサー]

多くの有名企業でブランド構築、戦略の策定、プロデュース、人材教育に関わる。これまでアパレルスタッフ、スタイリストなど8万5千人に服飾指導を行なう。日本ベストドレッサー賞選考委員。一般社団法人ファッションエデュケーション協会代表理事。ミストグレイ代表。文化服装学院グローバルビジネスデザイン科特別講師。日経新聞、朝日新聞、「ZIP!」(日本テレビ系列)など、メディアでも幅広く活躍中。著書に『「成功している男」の服飾戦略』『何を着るかで人生は変わる』(ともに三笠書房)。


「成功している男」の服飾戦略

男の「見た目」は戦略である――。8万5千人に服飾指導したファッション・プロデューサーが明かす「男の服装術」。男の装いに求められる「ルール」と「礼節」とは?

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