最近、ちょいちょい新宿の飲み屋、バーでお酒を飲む事があるんです。
ゴールデン街のバーとか歌舞伎町の端っこの飲み屋とか、あのへんですね
んで、そんなバーとか飲み屋でよく話しに出て来るのがマナーの悪い客達です。
バーのママとかスタッフの女の子と話してると、必ず出て来るんですよ
たとえば、よくいるのが急に説教を始めるおじさん。
それも、落ち着いたトーンで話すならいいんだけど、何かに憑依されたかのように一気にダーッと話し出す。
「おまえのそういう接客がダメだぁ」とか「ニコニコ笑ってるだけでいいわけないだろう?」とか、愚痴愚痴言って来る。
でも、そういう客には一言言いたい。
「うるせぇなぁ、じゃあ、来なきゃいいだろ!、さっさと帰れよ!」
だって、そうでしょ?、しっかりした接客を求めているなら、銀座とか六本木のお姉さん達がいるお店に行けばいいんですよ
新宿の小さい飲み屋って、不器用だったり、よくいる普通の女の子がバーテンをやる事に面白さがあるんだから。
でもね、単純にマナーの悪い客を嫌ってるだけじゃ意味がありません。
ここは一つ、冷静に考えてみましょう。
ズバリ、マナーの悪い客達は、飲み屋のバーテン(女の子のスタッフ)に何を求めているのか?
この問題を考えてみましょう
劣等感を癒しに来ている
結論から言います。
飲み屋に来るマナーの悪い客達は、自分の劣等感を癒しに来ている、と思うんです。
もしかしたら、仕事で嫌な事があったのかもしれないし、人間関係に疲れているのかもしれない。
自分の事が嫌いで嫌いで仕方がないのかもしれない。
そんな疲れを飲み屋の女の子スタッフに説教する事で、ストレス発散しているのかもしれません。
でもね、またも一言言わせて!
その態度、めちゃくちゃダサいから
解りますよ、いろいろ嫌な事があるんでしょ?
けれど、そこは、態度に出しちゃダメなんだよ
いや、もちろん、ちょっと愚痴ったり、弱音を吐く、それはありですよ
しかし、自分の劣等感が爆発しちゃって、女の子スタッフに説教するのは辞めようよ
それにね、劣等感を爆発させて、誰かに説教しても、あなたの劣等感は消えないから。
むしろ、もっと増えて行くかもしれない。
騙されたと思って、一度、冷静になってゆっくりとお酒を味わいながら、女の子と話しをしてほしい。
そうすると、今度は、その女の子スタッフの劣等感だったり、仕事の疲れだったり、悩みが見えて来ると思うんです。
その瞬間、きっと、仕事や人間関係で悩んでいるのは、自分だけじゃない事に気がつくはずなんですよ。
その女の子スタッフも、劣等感を持っていて、爆発させたいのをグッと堪えながら、俺達の酒の相手をしてくれているんだよ
いいですか?
自分だけの劣等感じゃなくて、相手の劣等感に気がついて、でも、それをいちいち聞いたりしないで、楽しい会話をして、お互いを労う。
それが飲み屋の流儀であり、面白さなんじゃないの?
それが、昔から言われる「粋」ってやつなんじゃないの?
おじさん達よ、粋な男になろうよ、粋な男に!、俺もなるからあなたもなろう?
こんな事を考えていると、最近、思うんですよ
酒を飲む時は劣等感を捨てて行け!
もう、これぐらいの気持ちでいいんじゃないですかね?
共に、楽しい酒を飲もうではないか?!