三島由紀夫の未発表テープ見つかる、命を絶つ9か月前の肉声
TBS系(JNN) 1/12(木) 5:42配信
作家・三島由紀夫が自ら命を絶つ9か月前に語った未発表の肉声テープが見つかりました。「死が肉体の外から中に入ってきた」などと死生観についてや、自らの小説の欠点などを語っています。「僕の文学の欠点は、小説の構成が劇的すぎることだと思う。ドラマティックでありすぎる。どうしても自分でやむをえない衝動なんですね。大きな川の流れのような小説は、僕には書けないんです」(三島由紀夫の肉声テープ)
新たに見つかったのは、三島由紀夫がイギリス人の翻訳家に対し語った1時間20分にわたる未発表の肉声テープです。録音されたのは、三島が命を絶つ9か月前の1970年2月とみられ、死についても語っています。
「死の位置がね、肉体の外から中に入ってきた気がする」(三島由紀夫の肉声テープ)
テープは、TBSの社内から発見されました。特別に保管されていましたが、その存在はほとんど社内でも知られていませんでした。
「今回のものは行われたこと自体が知られていなかった。その意味でも貴重なもの。(小説の)欠点について、ああいうふうに語っているのはなかなかない」(三島由紀夫文学館特別研究員 山中剛史さん)
三島由紀夫の研究者は、「新たな見方を提供する一つになる」と話しています。(12日05:25)
最終更新:1/12(木) 10:26
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