皇居で新年一般参賀

皇居で新年一般参賀
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2日、皇居で一般参賀が行われ、10万人近くが訪れました。天皇陛下は「わが国と世界の人々の平安を祈ります」とあいさつされました。
2日の東京は青空が広がる穏やかな天気となり、午前9時半に皇居の正門が開くと、待っていた1万1000人余りが二重橋を通って宮殿の前に向かいました。

天皇皇后両陛下は、皇太子ご夫妻など皇族方とともに、午前中3回、宮殿のベランダに立ち、訪れた人たちに笑顔で手を振って応えられました。

去年、三笠宮さまが亡くなり、喪に服している三笠宮妃の百合子さまなどは出席されませんでした。

天皇陛下は「新年おめでとう。皆さんとともに、この日を祝うことをまことに喜ばしく思います。本年が人々にとり、穏やかで心豊かに過ごせる年となるよう願っています。年頭にあたり、わが国と世界の人々の平安を祈ります」とあいさつされました。

天皇ご一家は、午後も2回、宮殿のベランダに立たれ、1日で平成に入って2番目に多い10万人近くが皇居を訪れて新年を祝いました。

宮内庁は「天皇陛下が去年、お気持ちを表明された影響もあったと見られる」としています。

訪れた人は

皇居を訪れた神奈川県の26歳の女性は「これまでは皇室に対して特別な思いはありませんでしたが、去年、天皇陛下がお気持ちを表明され、ことしは感謝の気持ちと、お元気でいてほしいという思いで来ました。すてきな姿を拝見できてうれしいです」と話していました。

兵庫県の61歳の男性は「天皇陛下がお元気そうにされていて、私もよい正月を迎えられました。陛下は大変な公務がめじろ押しなので、ゆっくりされてほしいです」と話していました。

大阪の32歳の女性は「皇居ではたくさんの人たちが『天皇陛下』と声を上げていて、皆が天皇陛下のことを思っているんだと感じました。天皇陛下には長く続けていただきたいという思いもありますが、私たちが立ち入ることではないのかなとも感じます」と話していました。

埼玉県の37歳の男性は初めて3人の子どもと訪れ、「自分自身、小学生の時は天皇陛下という方がいることをあまり知らなかったので、子どもたちには早いうちから実感を持ってほしいと思っています」と話していました。