原発事故で一時全住民避難の福島 葛尾村 6年ぶりに成人式

原発事故で一時全住民避難の福島 葛尾村 6年ぶりに成人式
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原発事故の影響で一時、すべての住民が避難した福島県葛尾村で、6年ぶりに成人式が開かれました。
葛尾村は、原発事故の影響で避難指示が出され、すべての住民が避難しましたが、除染や生活環境の整備が進んだとして、去年6月、多くの地区で避難指示が解除され、2日は6年ぶりに村で成人式が開かれました。

成人式には、福島県の内外の避難所で暮らす新成人11人がスーツや振り袖姿で参加しました。

式では、篠木弘村長が新成人に成人証書を手渡し、「どこにいても、ふるさとが葛尾であることを誇りに思い、村の復興を支えてほしい」と呼びかけました。

続いて、新成人の代表の松本拓朗さんが「震災後、つらいこともありましたが、その分だけ成長できました。村の復興に貢献できるよう精いっぱい努力していきたい」と、誓いの言葉を述べました。

葛尾村の新成人は、震災と原発事故の当時、中学2年生で、それぞれ各地に避難して以来、初めて会うという人もいて、再会を喜び合っていました。

東京の大学に通う新成人の女性は「地元で成人式を迎えられてうれしいです。いつか葛尾村に貢献できたらと思います」と話していました。