グランビルの法則を好調なNYダウにあてはめる
私は1月から1度も新規で株を購入していません。いや、できていません。
私の投資の目標はインカムゲイン税引後5万ドルです。目標にはまだまだ達していないので、増配基調の高配当株を買い増したいところです。その考えでいくと、手元にキャッシュを厚めに置いておくのは不利になります。
キャッシュは配当を生み出さないからです。
しかし、なかなか買場が来ません。世界経済がチャイナショックに対する警戒感などから伸び悩んでいます。日本も円安誘導がしにくくなり、完全に勢いを削がれています。
アベノミクスは、賛否ありつつもマーケットに訴える明確なメッセージがありました。大量に買い入れている国債やETFを今後どうしていくのか、ある意味壮大な社会実験です。しかしながら今のところ効果はあったと評価されてよいのではないでしょうか。
話を戻します。
一方、NYダウは堅調で、1月の下げから半年近く上げ調子できています。ここのところ、6月の利上げが意識されてようやく調整に入ってきています。個人的には年内にまたガツンと下がってくれないかなと思っています。
世界の経済諸指数を見ていれば、下がってもおかしくないです。でも、肝心のアメリカ経済指標がまずまずなのでなかなか下がりませんね。
「グランビルの法則」は米国株投資に最適
有名なグランビルの法則というものがあります。
日本証券業協会さんが分かりやすく解説してくださっています。
グランビルの法則は、基本200日移動平均線を使います。
グランビルの法則で難しいのはズバリ売りのタイミングです。例えばFXや日経やTOPIXのETFであれば、売りのタイミングを踏まえた売買が絶対に必要になります。しかし、それが難しいのです。
しかし、私のように米国株一本だとあまり売りを意識しなくてよいのです。特に米国株ETFのVYMやVTI,VIG,VOOあたりであれば全く意識しなくてよいと私は考えます。理由は長期では上がり続けるからです。右肩上がりだからです。
米国株ETFはそういう意味では初心者向けです。
ただし、初心者が米国株投資に結婚資金や生活資金を投入していくのは間違っています。短期で換金しなくてはいけないからです。20年、30年のスパンで考えるならば右肩上がり前提に投資をすることができます。
すると、意識するのは買いのタイミングだけでよいことになります。特に今に合っていて、簡単なのが図でいうところのA,B,Cのタイミングということになります。ここ数年暴落局面がありませんからね。
リーマンショックの時はDのタイミングがうんと激しくなった時でした。相場が壊れる、という状態ですね。しかし、買い向かった投資家は大きなリターンを得ました。
相場が壊れるときは買場であることが多いです。規模は小さいですが、2015年の夏にも壊れて、ETFも為替もめちゃくちゃな数字になっていました。まれにあります。ただ、難しい投資判断が迫られることも事実です。
ですから、長期の米国株投資こそ投資初心者におすすめです。
グランビルの法則、200日線を使って、暴落時にもぶれない投資方針を淡々と実行していけばよいのです。