独トラック突入 容疑者の指紋採取 関係先を捜索
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ドイツの首都ベルリンの市場に大型トラックが突っ込み、12人が死亡した事件で、捜査当局はトラックからチュニジア人の容疑者の指紋が採取されたことを明らかにし、複数の関係先を捜索するなどして行方を捜査しています。
今月19日、ベルリン中心部のクリスマスの市場に大型トラックが突っ込み、買い物客など12人が死亡、およそ50人がけがをした事件で、ドイツの捜査当局は、テロの疑いでチュニジア人のアニス・アムリ容疑者(24)の行方を捜査しています。
捜査当局は22日、トラックの運転席側のドアなどからアムリ容疑者の指紋が採取されたことを明らかにし、みずから運転して市場に突っ込んだあと、現場から逃走したという見方を強めています。
アムリ容疑者は去年7月ドイツに入国したあと、偽名を使いながら各地を転々としていたことが明らかになっていて、捜査当局は、西部の難民施設やベルリン市内のアパートなど複数の関係先を捜索しています。
また、地元メディアは、事件の前、アムリ容疑者がイスラム過激派組織と連絡を取り合い、自爆テロを起こすことを示唆していたと伝えていて、捜査当局は新たなテロ事件を起こすおそれがあるとして警戒を強めています。
メルケル首相は22日、記者団に対し、「私たちの思いは常に犠牲者の遺族たちとともにある」と述べ、容疑者の身柄の確保に全力を尽くす決意を示しました。
捜査当局は22日、トラックの運転席側のドアなどからアムリ容疑者の指紋が採取されたことを明らかにし、みずから運転して市場に突っ込んだあと、現場から逃走したという見方を強めています。
アムリ容疑者は去年7月ドイツに入国したあと、偽名を使いながら各地を転々としていたことが明らかになっていて、捜査当局は、西部の難民施設やベルリン市内のアパートなど複数の関係先を捜索しています。
また、地元メディアは、事件の前、アムリ容疑者がイスラム過激派組織と連絡を取り合い、自爆テロを起こすことを示唆していたと伝えていて、捜査当局は新たなテロ事件を起こすおそれがあるとして警戒を強めています。
メルケル首相は22日、記者団に対し、「私たちの思いは常に犠牲者の遺族たちとともにある」と述べ、容疑者の身柄の確保に全力を尽くす決意を示しました。
容疑者 イタリアで服役の間に過激思想持ったか
ドイツの捜査当局がテロの疑いで行方を捜査している、チュニジア人のアニス・アムリ容疑者について、チュニジアに住む兄弟たちは、中東のテレビ局などの取材に対し、「チュニジアを離れたときは信心深くはなかった。酒も飲み、礼拝もしなかった」と述べました。また、兄弟の1人は「彼は刑務所に入って精神的に全く変わってしまった」と述べて、アムリ容疑者がイタリアで服役している間に過激な思想を持つようになったのではないかと指摘しました。
現場のクリスマスの市場 3日ぶり再開
事件が起きたベルリン中心部のクリスマスの市場が、22日、3日ぶりに再開し、ふだんの生活を取り戻そうと多くの人が訪れました。
クリスマスの市場で働いている人たちは、同じ広場にある教会で犠牲者を追悼する礼拝を行いました。このあと、ソーセージやお菓子を売る屋台が徐々に開き、多くの市民や観光客が訪れました。
トラックが突入した市場の一角では花やろうそくを手向ける人たちの姿も見られました。また、市場の周辺には車両の進入を防ぐためのブロックが設置されたほか、警察官が会場内を巡回し、周囲に目を光らせていました。
ここによく来るという男性は「事件に影響されたくないので、ここに来たが、きょうの雰囲気は、ふだんと全く違って重々しい」と話していました。また、市場を訪れたイスラエル人の女性は「私たちの生活はこれまでどおり続くことを、悪意のある人たちに示したい。とても悲しいけど、私たちは強いということを見せたい」と話していました。
クリスマスの市場で働いている人たちは、同じ広場にある教会で犠牲者を追悼する礼拝を行いました。このあと、ソーセージやお菓子を売る屋台が徐々に開き、多くの市民や観光客が訪れました。
トラックが突入した市場の一角では花やろうそくを手向ける人たちの姿も見られました。また、市場の周辺には車両の進入を防ぐためのブロックが設置されたほか、警察官が会場内を巡回し、周囲に目を光らせていました。
ここによく来るという男性は「事件に影響されたくないので、ここに来たが、きょうの雰囲気は、ふだんと全く違って重々しい」と話していました。また、市場を訪れたイスラエル人の女性は「私たちの生活はこれまでどおり続くことを、悪意のある人たちに示したい。とても悲しいけど、私たちは強いということを見せたい」と話していました。