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方言ラップで関西客呼び込め 動画サイトで話題

ラップで青森の魅力を伝える動画「ディス(り)カバリー」の各コマ=青森県提供

 「あべあべ(来て来て)」--。他の地方では難解な方言を話す青森県民と、大阪のお笑い芸人がラップのバトルで青森の観光名所やグルメを関西圏にアピールする動画「ディス(り)カバリー青森」を青森県が19日に動画サイト「ユーチューブ」にアップした。視聴数は配信から3日後の22日朝現在で10万回を超え、話題となっている。

     青森からは伊丹空港に定期便があるものの、県によると青森を訪れる観光客は関東・東北・北海道からが約7割を占め、関西圏からは7%前後と少ない。今年3月には北海道新幹線(新青森-新函館北斗)が開通し、さらに東日本からの誘客は見込まれる中、「西」からの一層の誘客強化を図るのが狙いだ。

     動画は3分41秒で、沖縄出身で滑舌がよくないことを芸風にしている吉本新喜劇の諸見里(もろみざと)大介さんと、青森のリンゴ農家やホタテ漁師、女子高生らが津軽弁や南部弁を交え、お互いを「ディスる(けなす)」ラップで県の魅力を伝える。

     動画では「青森はリンゴとねぶたしかない」とけなす諸見里さんに、農家の女性が「わの目ぐらい澄んじゃーし(私の目みたいに澄んでいる)」十和田湖など自然の豊かさを紹介。漁師の男性も弘前城や三内丸山遺跡を挙げ、「おめんどのどごだば、どんだんず(お前のところはどうなんだ?)」と京都や奈良といった歴史遺産が多い関西を挑発する。

     動画終盤には三村申吾知事もなまりを利かせて県内の名湯をPR。「おっさん誰ですの?」と語りかける諸見里さんに「つづ(知事)です」と切り返し、最後は諸見里さんに「青森面白いかも」と認めさせた。

     県誘客交流課の担当者は「笑いに厳しい関西に食い込むには、面白いと思われることが大事。PR効果が表れてほしい」と期待する。【佐藤裕太】

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