架空請求で電子マネー詐取容疑　大阪アメ村の拠点捜索

　大阪・ミナミの雑居ビルを特殊詐欺の拠点に、架空請求で電子マネーを詐取したとして、大阪府警は２１日、このアジトを摘発し、男２人を詐欺の疑いで逮捕したと発表した。府警は認否を明らかにしていない。

　捜査２課によると、逮捕したのは、住所不定の無職の山川豪（れい）容疑者（３６）と氏名不詳の男。２人は山口県の６０代女性の携帯電話に「アダルトサイトの未納料金がある」とメッセージを送信し、電話してきた女性に「１９万６千円が未納」と迫り、電子マネー３万円分をだまし取った疑いがある。

　府警は２０日、大阪市中央区西心斎橋１丁目のアメリカ村にある６階建て雑居ビルを捜索。固定電話機や架空請求のマニュアルを押収した。ビルの１、２階は店舗で、３～５階の住居部分がアジトに使われていたという。府内の２０～８０代の男女５０人が今年、似た手口で計約２２００万円をだまし取られており、関連を調べている。