「京都高速」新十条通を無料に 18年度以降、京都市へ移管
国土交通省が16日に発表した近畿圏の新たな高速道路の料金や運営主体の見直し案で、阪神高速道路京都線(京都高速道路)は2018年度以降、「新十条通」を京都市に移管して無料化することになった。「油小路線」も西日本高速に移管して一部区間を値下げする。
新十条通は、山科区西野山と伏見区深草を東西につなぐ2・8キロ。交通量が計画の約3割にとどまる一方、並行する国道1号や外環状線で渋滞が生じている。無料化で新十条通の利用を促し、渋滞緩和を図る。
国交省は、路線ごとに異なる高速道路の料金水準や運営主体を見直し、17年度から走行距離に応じて1キロ当たり普通車36・6円にそろえる。新十条通の移管・無料化もこのタイミングに合わせ、市の要望を踏まえて決めた。
京都高速では、均一料金の油小路線(7・4キロ)を西日本高速に移管し、接続する第二京阪と同様の距離制にする。第二京阪との接続部から城南宮南インターチェンジ(IC)までの普通車料金は、現行の460円が380円になる。
京滋バイパスも17年度から一部区間で値下げされ、瀬田東ジャンクション-久御山淀ICは930円から920円になる。
一方、新料金制度で値上がりする区間は当面緩和措置を取る。第二京阪では、巨椋池本線料金所から八幡東ICが距離制では450円になるため、当面は現行の310円に据え置く。
【 2016年12月16日 23時16分 】