ラブホテル業界で急速に進む「二極化」の実態

若いカップルは新法営業ホテルを選んでいる

新宿にあるホテルバリアンリゾートのロビー(写真:瀧澤信秋)

少子化、セックスレスなど環境変化の荒波にもまれているレジャーホテル(ラブホテル)業界が、新たな活路を見出しつつある。いかがわしい雰囲気を醸し出すいわゆる昔ながらのホテルはジリ貧傾向にある一方、女性目線を意識した洗練されたホテルは特に若いカップルに人気で、2極化の様相を呈している。

ここでいうレジャーホテルとは、風俗営業法で規定された「4号営業ホテル」と、その規定条件に当てはまらない「新法営業ホテル」の2つを含んだ意味で使われることが多い。かつてはラブホテルと呼ばれていたが、業界はイメージ向上のためレジャーホテルという呼称の定着に努力してきた。

主な客層は3パターン

4号営業ホテルは誰にも会わずにチェックインや精算ができるシステムなどを備えた施設で、店舗型性風俗特殊営業の4号営業に分類される。一方の新法営業ホテルはフロントに立ったスタッフが客に対応、レストランなども備えている。男女がデイユース(休憩利用)もできるが、女子会の利用を訴求するなどその他の目的にも応じている。

レジャーホテルの主な客層は大まかに3パターンに分けられる。不倫カップル、デリヘルなどの風俗嬢とその客(風俗利用)、若いカップルだ。このうち不倫カップル、風俗利用は人目につかないことを重視するため4号営業ホテルを利用する。一方、若いカップルは新法営業ホテルを選択するケースが増えているという。

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