高学歴・就職難から選んだ道は−。チャチャチャッチャッチャ〜♪「情熱大陸」の音楽とともに、ガッキーこと新垣結衣が演じる森山みくりの“妄想”シーンが展開される。TBSテレビ系ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ(以下「逃げ恥」)の一場面。今クール絶好調の「逃げ恥」は、エンディングの「恋ダンス」も話題沸騰で、動画再生数が5千万回を突破し、ドラマ人気を後押ししている。
物語は、ガッキーふんする職無し恋人無しのみくりが、星野源演じる恋愛(女性)経験のない独身サラリーマン・津崎平匡の家事代行として働き始めることがきっかけで、「仕事としての結婚」をする。夫=雇用主、妻=従業員の雇用関係で恋愛感情を持たないはずが、同じ屋根の下で暮らすうち、徐々にお互いを意識しはじめる−という内容。海野つなみの同名漫画をドラマ化した。
ドラマの軸は恋愛ストーリーだが、就職難、派遣切り、事実婚、高齢童貞、晩(非)婚化など現代社会の問題も取り込まれ、ともすれば深刻になりうる内容。だが、主人公のキャラクターを“こざかしい妄想女子”という設定にし、みくりの心情を「情熱大陸」や「劇的ビフォーアフター」「サザエさん」「朝まで生テレビ」などの人気番組をパロディーにした妄想シーンで表現し好反響を得た。
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