News Up 来年って休みが少ないの?

News Up 来年って休みが少ないの?
ことしも残りわずかです。書店や文房具店などには、さまざまなデザイン、工夫を凝らした来年の手帳やカレンダーが並んでいます。インターネット上では「来年の手帳を探さないといけない」などといった書き込みが見られます。
その来年、平成29年について、書店で記者が耳にした買い物客どうしの会話が気になりました。
「来年はことしよりも休みが少ないんだよね」
どういうことなのでしょうか?
スマートフォンの普及で、「仕事や休日の予定の管理はスマートフォンで」という人がいる一方、「スケジュールは手帳に書き込みたい」という人が今でも多くいます。
12月も半ばとなり、書店や文房具店などには、駆け込みで多くの人が来年の手帳を買い求めに来ています。
ツイッターでは、「2017年の手帳を探さないと」「新しい手帳を買った。いっぱいを予定立てて2017年もがんばる」など、手帳に関する多くの書き込みが見られました。

手帳を買って心機一転

スマートフォンの普及で、「仕事や休日の予定の管理はスマートフォンで」という人がいる一方、「スケジュールは手帳に書き込みたい」という人が今でも多くいます。
12月も半ばとなり、書店や文房具店などには、駆け込みで多くの人が来年の手帳を買い求めに来ています。
ツイッターでは、「2017年の手帳を探さないと」「新しい手帳を買った。いっぱいを予定立てて2017年もがんばる」など、手帳に関する多くの書き込みが見られました。

来年は休みが少ない?

先月下旬、記者が立ち寄った書店の手帳売り場で、こんな言葉を耳にしました。
「来年はことしよりも休みが少ないんだよね」。
えっ、どういうこと??
本当かどうか、早速来年の手帳のカレンダーで調べてみました。

ことし(平成28年)は、土曜日と日曜日、それに国民の祝日や年末年始の休みは、合わせて123日でしたが、来年(平成29年)は119日。なんと4日も少なくなっています。
どういうことなのでしょうか?
さらにじっくりとカレンダーを見ていくと、その理由がわかってきました。

国民の祝日の振り替えが・・・

休日は、行政機関などの休日が法律で定められています。
「日曜日及び土曜日」「国民の祝日に関する法律に規定する休日」「12月29日から翌年の1月3日までの日」これらの3種類です。
 
このうち「国民の祝日に関する法律」では、元日=1月1日、成人の日=1月の第2月曜日、建国記念の日=政令で定める日、春分の日=春分日、昭和の日=4月29日、憲法記念日=5月3日、みどりの日=5月4日、こどもの日=5月5日、海の日=7月の第3月曜日、山の日=8月11日、敬老の日=9月の第3月曜日、秋分の日=秋分日、体育の日=10月の第2月曜日、文化の日=11月3日、勤労感謝の日=11月23日、天皇誕生日=12月23日の合わせて16日が、「国民の祝日」に定められています。

この法律では、「国民の祝日」が日曜日に当たるとき、その日の後で、その日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とするとされています。
まどろっこしい表現ですが、『日曜日と祝日が重なると月曜日を振り替え休日にする』という規定です。これはあくまでも日曜日だけで、土曜日と祝日が重なっても振替休日は発生しません。
ことし、うるう年だったこともあり、土曜日や日曜日の日数や日付の並びを単純に比較することはできませんが、ことしは1回もなかった、休日の振り替えが発生しない祝日と土曜日が重なる日が、来年は4日もあるんです。

このカレンダーの並びについて、ツイッターなどでも指摘されています。
「来年のカレンダーをもらった。なんだかお休みが少ない気がするなあと思ってよく見たら、祝日が土曜日に重なる日が4日もあり、振替え休日が日曜日に吸収されて無きことに」「平成29年の祝日が土曜日と被りまくるために振替休日が少なくなっているという事実に今更気付いて愕然とした」などなど。

プレミアムフライデーは助けになるか?

長時間労働の問題をはじめ、働き方を根本から変えていこうという議論が盛んに行われる中、土曜日と祝日が重なった場合も、なんらかの措置が取られないのか?と考えてしまいます。

こうした中、「プレミアムフライデー」という言葉が聞かれるようになりました。
来年から、月末の金曜日を「プレミアムフライデー」と銘打って、従業員が午後3時をめどに退社できるようにしようというものです。
政府と経済界が足並みをそろえて、この「プレミアムフライデー」を推し進め、買い物や旅行を促し、消費を底上げしていこうとしています。
ネット上では「プレミアムフライデーって、サービス業の人が忙しくなるだけでは」「この前、夕方退社して飲み行ったときにとてもいい気分を味わったのでお願いしたいな」「勤務時間少なくするから、給料も少なくするということになったら大惨事」など、賛否両論の意見が見られました。

来年は休日の日数が減るという中で、できるだけ働き方や休み方にメリハリをつけ、よい仕事をして、より多くの休みの時間がとれるよう、手帳のカレンダーとにらめっこをする1年となりそうです。