EU キューバと関係正常化で合意

EU キューバと関係正常化で合意
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EU=ヨーロッパ連合は一党独裁体制を敷くキューバに対して20年にわたって続けてきた経済協力などへの制限を解除し、関係を正常化することでキューバ側と合意しました。
EUは、1996年、共産党による独裁体制を敷くキューバで、反体制派への弾圧が行われているなどとして政治・経済両面で関係を制限してきました。

EUのモゲリーニ上級代表は12日、ベルギーのブリュッセルにキューバのロドリゲス外相を招きこうした制限を解除し、政治対話と貿易や投資の活性化を通じた経済協力を強化する合意文書に署名しました。
EU各国からは去年7月、アメリカのオバマ大統領がキューバとの国交回復に踏み切ったことをきっかけに迅速な関係改善を求める声が強まっていました。

キューバではカストロ前国家評議会議長が先月、死去し、EUのモゲリーニ上級代表は、改めて哀悼の意を伝えた上で20年ぶりの関係正常化について「新たなページを開く日となった」と述べて、経済の立て直しを進めるキューバを支援していく考えを示しました。

一方、オバマ政権を引き継ぐトランプ次期大統領がキューバとの国交回復に批判的な姿勢を示していることについては「われわれの関係はアメリカの方針に左右されない」と影響を否定しました。