南京事件追悼式典 日本の加害責任を強調 中国

南京事件追悼式典 日本の加害責任を強調 中国
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旧日本軍が多くの中国人を殺害したなどとされる南京事件について、中国政府は、13日、追悼の式典を開き、出席した共産党の幹部は先の大戦での日本の加害責任を強調しました。
中国政府は、おととしから12月13日を南京事件の国家追悼日と定めていて、13日午前、南京にある南京大虐殺記念館で追悼の式典を開きました。

式典で演説した中国共産党の趙楽際政治局委員は、日本と中国の間で議論がある犠牲者の数について「30万人」だと主張し、先の大戦での日本の加害責任を強調しました。そのうえで、「歴史を改ざんしようとするいかなるたくらみも中国人と世界の平和と正義を愛する人の非難と軽蔑を受けるだろう」と述べました。

また、おととしと去年は言及していた「日中の友好を促進すべきだ」ということについては、ことしは触れず、「式典は、うらみを継続させるためのものではない」と述べるにとどまりました。

中国政府は、安倍総理大臣が今月下旬にハワイを訪れ、真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊することに関連して、「南京大虐殺記念館など中国にも犠牲者の弔いをできる場所はたくさんある」などと述べ、南京事件を引き合いに出して日本の動きをけん制しています。