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 DNAを使って世界最小のバネをつくることに成功したと、理化学研究所生命システム研究センターの岩城光宏上級研究員らのチームが12日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。半導体の材料としても利用できる可能性があるという。

 チームはDNAを材料にして思い通りの形にする技術を活用。準備したひも状のウイルスのDNAを、コンピューターで設計した約100種類の短いDNAと交ぜることで、少しずつ補正してコイル状にした。

 出来たバネは直径30ナノメートル(ナノは10億分の1)、長さ100~1千ナノメートル。たんぱく質と同じくらいの大きさで、バネの硬さを示す「バネ定数」も測定できた。バネの硬さは設計しだいで変えることもできる。

 生物の体には、力を加えられる…

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