【12月12日 AFP】スイス・チューリヒ(Zurich)からルガーノ(Lugano)まで、アルプス(Alps)山脈の下を通り抜ける世界最長の鉄道トンネル「ゴッタルド・ベース・トンネル(GBT)」で11日、最初の定期列車が走行し、本格的な運用が始まった。

 スイス連邦鉄道(SBB)によるとトンネルは全長57キロ。全長53.9キロの日本の青函トンネル(Seikan Tunnel)を上回る世界一長い鉄道トンネルとして、今年6月に開通していた。

 スイス通信(ATS)が報じたところによると、GBTを最初に通過した定期旅客列車は午前6時09分(日本時間午後2時09分)にチューリヒを出発し、同8時17分(同4時17分に)ルガーノに到着した。トンネルの開通によって同ルートの走行時間は30分短縮された。

 GBTは、高コストで危険な発破掘削方式に代わるトンネル掘削機の技術革新によって実現した面が大きい。工期は17年に及び、総工費は120億スイスフラン(約1兆3600億円)に上る。(c)AFP