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親が乳幼児預かり合い 東京・墨田区が施策

自分の子どもと預かった子どもを一緒に遊ばせる「なかまほいく」=東京都墨田区横網1の両国子育てひろばで

 親たちが互いの0~3歳児を公共施設などで預かり合う「なかまほいく」を、東京都の墨田区が乳幼児対象子育て支援施設「両国子育てひろば」(墨田区横網1)で始めた。地域での子どもの預け合いを通して、母親の負担感、孤立感を和らげようという子育て支援策。民間の取り組みが広がりをみせており、行政も呼応した形だ。利用者らには好評で、同区は来年1月から、文花子育てひろば(文花1)でもスタートする。

 「なかまほいく」は2011年に埼玉県新座市のNPO法人、新座子育てネットワークが考案した。墨田区は今夏、両ひろばのスタッフ4人を同ネットワークで研修させ、10月から、両国子育てひろばで先行スタート。今月12日まで、休館日にあたる毎週月曜日午前10時~正午の全10回、親子10組を対象に実施している。

 最初の3回は参加者全員で過ごし、互いに顔見知りになってから、4回目以降は、10人の親が半分ずつに分かれて交互に預かり合う。ひろばのスタッフもサポートする。子どもを預けている親は、別室で雑談するなどして気分転換を図る。

 参加者は全員が核家族で実家が遠方の人もおり、子どもを預かり合った経験のない人がほとんど。それでも、預かり役になった母親らは、どの子どもにも分け隔てなく優しい声をかけたり、一緒にブロックを組み立てて遊んだりしている。1歳半の長女を連れた村本祐美さん(28)は「他の子を預かると、遊び方や反応の違いを見ることができておもしろい。(自分の)子どもと遊ぶ時にも実践でき、参加してよかった」と、笑顔を見せた。

 同ひろばの小林恵子施設長(52)は「泣いている子をあやしている人に声をかけ合うなど、みんな子育て中だから(子どもの面倒見が)上手。新しい発見があったという声が多く、今後、預け合いが地域に根付いてほしい」と話している。【谷本仁美】

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