大隅さん「できるだけ長く研究」 授賞式から一夜明け

大隅さん「できるだけ長く研究」 授賞式から一夜明け
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ことしのノーベル医学・生理学賞を受賞した東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんが、授賞式から一夜明けた11日、NHKの単独インタビューに答え、「今後も、できるだけ長く研究を続けたい」と、さらなる研究への意欲を語りました。
東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんは、スウェーデンのストックホルムで、ノーベル賞の授賞式と晩さん会から一夜明けた11日、NHKの単独インタビューに応じました。
この中で大隅さんは、ファンファーレの響く中、授賞式の舞台に立った心境について、「がちがちというほどではないが少し緊張した。厳かなよい式だと思った」と振り返り、「きのうの授賞式で区切りがついたという思いだ」と話しました。

そして、一緒に授賞式に出席した妻の萬里子さんが、スウェーデン国王からメダルを受け取る大隅さんを見て目を潤ませていたことについて、「『メダルを受け取った瞬間にじーんときた』と言っていました。本当に40年間、よく支えてくれました」と話していました。

そのうえで今後については、「妻が『庭に顕微鏡だけの部屋を作ってあげてもいいわよ』と言ってくれているが、なるべく研究室にいられる時間を作りたい。まだ、たくさん課題は残っているので、できるだけ長く研究を続けたい」と話し、今後の研究への意欲を語りました。

また、若い人たちへのメッセージを尋ねると「自分の夢を追い続けるという気持ちをしっかり持ってほしい。科学者は必ず成功者になれるわけではないけれど、本当におもしろいことだったら、誰かが必ず見ていてくれる。そう信じてチャレンジしてほしい」とエールを送りました。

大隅さんは、このあと王室主催の晩さん会など公式行事をこなしたあと、日本時間の14日夕方、帰国する予定です。