フィギュア グランプリファイナル 羽生4連覇

フィギュア グランプリファイナル 羽生4連覇
フィギュアスケートのグランプリファイナルは10日、フランスのマルセーユで男子シングルの後半のフリーが行われ、エースの羽生結弦選手はジャンプにミスが出たものの、史上初の4連覇を達成し、宇野昌磨選手も3位に入りました。
グランプリファイナルは、グランプリシリーズ6大会の成績上位6人で争われ、男子シングルには日本から22歳の羽生選手と18歳の宇野選手の2人が出場しました。

このうち、羽生選手は、8日に行われた前半のショートプログラムで今シーズンの世界最高得点を出して、トップでフリーに臨みました。演技の前半は、冒頭に今シーズンから挑戦している4回転ループのジャンプをしっかり成功させるなど順調でしたが、後半、4回転を含む連続ジャンプで転倒したうえ、最後の3回転ルッツが1回転になるミスが出て、フリーの得点は187.37で3位と振るいませんでした。それでもライバルにミスが出たため、合計293.90で2位に10点以上の差をつけて優勝し、自身が持つこの大会の連覇の記録を4に伸ばしました。

一方、ショートプログラムで4位だった宇野選手は、冒頭の大技、4回転フリップを成功させるなど、フリーでは羽生選手を上回る195.69の自己ベストを出し、合計で282.51で、去年に続いて3位に入りました。

羽生「反省点だらけ」

男子シングルで4連覇を達成しながらも、フリーではミスが出た羽生結弦選手は「結果についてはすごくうれしい。演技自体にはやっぱり満足しきれない。フリー3位は非常に悔しい。自分の中では反省点だらけ。全日本選手権へ向けて、しっかりやりたい」と雪辱を誓っていました。

宇野「去年より戦えた」

男子シングルで、去年に続いて3位に入った宇野昌磨選手は「初心に戻って攻めようと思い切りいった。課題は残ったが、ジャンプに気持ちを込めて跳べた。去年よりも戦えた実感がある」と話していました。