今から10年近く前になるのでしょうか。
1度か2度しか見たことがないけど、ものすごく強烈なインパクトとして記憶に残っているCMがあります。
それは確か関西に行った時に見た、スペイン村という遊園地(テーマパーク)のCMです。
内容は忘れたのですが、幼稚園児か小学校低学年くらいの子供が出てきます(または声だけかも。忘れた)
そして最後に一言、多分親?というかTVを見ているパパやママ、またはおじいちゃん、おばあちゃんに向かって、ゆっくり言うんです。
「今しか遊んであげないよ~」
って。
要はCMのキメゼリフですね。
うちの子は赤ちゃんだったのですが、このCMうまいなぁ~と思いました。
子どもと遊んであげるのは親という固定概念をひっくり返すような言葉だなと。
夫と見ていて、「子どもが親に向かって今しか遊んであげないよ!って言うなんて、ホントうまいよね」と会話したのをよーく覚えています。
確かに中学になれば、一緒に遊びに行く時間も取れないし、自分もそれぐらいの年頃は親とどこかに遊びに行きたいなんて全く思いませんでした。
子どもの成長の喜びとある種の寂しさって一体ですよね。。と、ちょっとしんみり。
特にうちの夫にとっては衝撃的なセリフだったようで、それから軽く100回以上はそのCMの話を聞かされてきました。
事あるごとに・・・。
夫の切り札 「今しか〇〇」
キャンプに行くか行かないか決める時に(私があまり乗り気じゃない時)
スキー・・・同上
旅行・・・同上
迷った時はそのCMを思い出し(というか夫が絶対に言ってくる)、今しか出来ないと思ってやってきました。
それから何かことあるごとに、そのCMのせりふが頭から離れません。
今月の「今しか〇〇」
そして先週のことです。
イオンに行った時、下の子(低学年です・主にブログで「子」と書いているのは高学年長女ですが)が、新しいパジャマが欲しいと言ってきました。
一緒に選んでいたところ、子が選んだのは着ぐるみパジャマ。
全身リスです。
私はそれを見て即「そんなのだめ!他のにしなさい!」と言いました。
「洗うのだってめんどくさいし、こんなのパジャマじゃないよ。
それに普通のパジャマより1000円以上高いでしょ!」
完全なるダメ出し。
子どもは「そっかぁー、じゃあ仕方がない」と聞きわけ良く諦めました。
その辺は子どもは分かってますね、食い下がる所と諦める所を。
が、そこに夫がすっとんできて、耳元で私に言うんです。
「今しか・・・・着れないから・・・」
でたー。
今しか、と言ったらあの例のCMのことです。
結局買いましたよ。
子どもも満面の笑み。
夫もイイ事した俺的な、したり顔。
そして毎晩大喜びでリス(チップとデール?)になる低学年。
子ども達は、「ディズニーランドで働いてる人みたい!!!」と大盛上がり。
(クオリティー的には、これ着て働いてるのはディズニーじゃなくて中国の遊園地だと思いますが。顔出てるし)
そして夫が子どもの喜ぶ姿を見るたびに「本当に買って良かった、今しかこんなの似合わないからね」と満足げです。
「やっぱり、あのCMすごいと思うんだよね。伊勢志摩の、今しか・・(長いので省略)」
何回言うんだこの人。
高学年の方も「私もサイズがあれば欲しいなぁ~」と言うので(ちやほやされる低学年を見て嫉妬している模様。)、夫は「ぎりぎりまだ似合うから買ってあげたい、あと数年したら確実似合わないから」と焦っていました。
まとめ?
「今だけ」なんだろうけど、確かに喜んでいるので良かったのかなーと思いました。
あのCMさけ見なければ・・・と思うこともありますが、あのCMのおかげでいろんなことに踏み切って子どもにいろいろやらせているので、まぁ良いのかな。
どこの誰かは知りませんが、コピー作った人に感謝です。