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<水戸市議会>控室に盗聴器 議長激しい怒り

毎日新聞 12/9(金) 11:05配信

 水戸市議会臨時庁舎(水戸市中央1)の議員控室に盗聴器1個が仕掛けられているのが7日夜、見つかった。水戸署は8日、前日に引き続いて実況見分を行い、建造物侵入の疑いで調べている。市は9日、水戸署に被害届を提出する方針だ。【根本太一、松本尚也、加藤栄】 

 「控室が、議員自らの意見を論議できない場になってしまう」。8日午前11時から緊急記者会見した村田進洋市議会議長は怒りと悔しさをにじませた。議会内で盗聴器が発見されたのは「前代未聞」。仕掛けられた時期は不明だが、議長は「最近のことだと思いたい。前からあったとすれば我々の重大な過失」とも述べた。

 発端は6日に外部から寄せられた情報だった。7日に専門の業者に頼んで探したところ、臨時庁舎1階にある保守系会派「水政会」(3人)の控室で盗聴器が発見された。市や同会派によると、見つかったのは三股コンセントプラグ型のもので、壁際の差し込み口に刺さっていた。

 市は同日中に各臨時庁舎や消防本部など施設8カ所を調べたが見つからなかった。通報を受けた県警が機材を回収。同会派の内藤丈男市議は「聞かれて困る話はないが、気味が悪い。誰が何のために付けたのか」と憤った。

 市役所は東日本大震災で被災し、議会は2012年3月に現在のプレハブ臨時庁舎に移転。盗聴器があった部屋は以前は3会派(各1人)が、昨年7月からは水政会が使用している。

 内藤市議によると、控室は休憩や職員らとの打ち合わせなどに利用し、基本的に無施錠。一般市民の出入りには事務局での受け付けが必要だが、この控室を使い始めて以来、一般市民を入室させたことはなかったという。だが事務局幹部は「全ての出入りを確認できているかは難しい課題」と本音を漏らした。

 議長は9日に各会派の代表を集めて今回の経緯を説明し、防犯カメラ設置など今後の対応策を協議する方針だ。高橋靖市長は「個人の人権やプライバシーを侵害する犯罪行為で、許されない。庁舎内の管理体制を徹底し、再発防止に努める」とのコメントを発表した。

最終更新:12/9(金) 16:18

毎日新聞

北朝鮮からの脱出
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