国民生活センターがヘアドライヤーの取り扱いについて注意喚起を行っています。消費者へのアドバイスとしては、「本体にコードを巻き付けないこと」「動作に異常が見られたときは使用をやめること」「髪の毛を吸い込み口に近づけないこと」が挙げられています。
同センターが行ったアンケート調査によると、ドライヤーの取扱説明書を読んでいないという人は約6割にのぼり、同じく約6割の人がコードを本体に巻きつけてはいけないことを知りませんでした。コードを本体に巻き付けてしまうと特に付け根が損傷しやすくなり、発火や重大事故につながる恐れがあります。ケースにしまうなど、ゆとりを持った収納方法を心がけましょう。
また、本体に巻き付けたコードをプラグ引くようにしてほどくと、コードにねじれが蓄積されていき、コードが損傷する場合があるとしています。知らずに本体に巻き付けてしまっている人は要注意です。
アンケート結果では「本体が使用中に止まる」「コードの一部が柔らかい/発熱する」といった異常に気付いているにもかかわらず、使用を続けてしまう人もいました。このような症状が出ている場合、発煙、発火、火花の発生等に至る可能性もあります。定期的に本体やコードの状態を確認するようにして、異常に気付いたらすぐに使用をやめましょう。
また、アンケートでは約1割の人が本体吸い込み口に髪の毛を吸い込まれたと答えています。標準型のドライヤーには吸い込み口にファンが内蔵されており、動作中に髪の毛をそちらに近づけると、吸い込まれた髪が抜けなくなったり、コゲたりする危険があります。
同センターは製品の取扱説明書等に注意書きはされているにもかかわらず、誤った使用を続ける人が多いことを受け、「業界への要望」としてさらなる製品改善と啓蒙活動の呼びかけも行っています。
Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.