今週の火曜日、ロシア領内に隕石が落下し、一瞬だけ真昼のような明るさになったとして話題になっている。
爆音を轟かせ飛んでいく
その隕石が目撃されたのは、ロシア南部に位置するハカス共和国。12月6日の夜、まばゆい光を発する物体が上空を通過し、あたりが異様な明るさに包まれたという。
しかもその隕石は長い尾を引き、爆音を轟かせながら飛んで行ったそうだ。
その様子は道路を走行中の車や、子供たちが遊ぶスケートリンクなど、さまざまな場所で目撃されている。
「爆弾だと思いました」
目撃者の1人、Olga SagalakovaさんはRTの取材に対し「最初私は何が起きたのか分かりませんでした。私たちは近くの山を眺めていました。するとその上を巨大な隕石が飛んでいったのです」とコメント。
さらに彼女は「正直言って非常に恐ろしかったです。私はそれが爆弾だと思いました」とも語っている。
確かに暗闇の中を突然、まばゆい光が直線に飛んでいく姿を見れば、中にはミサイルだと考えた人もいるかもしれない。
隕石の大きさは10mから15mほど
しかしロシア科学アカデミーの宇宙調査研究所のNatan Eismont氏は、その隕石は想像する程大きくはなかったと推測している。
Eismont氏はタス通信の取材に対し「地表に到達する前に爆発、もしくは燃え尽きたことから判断すると、隕石の大きさは10mから15mほどでしょう。恐らく鉄などで構成されたものではなかったのでしょう」と語っている。
これまでもさまざまな隕石が目撃されているが、一瞬とはいえここまで夜空が明るくなるとは、珍しい現象と言えるかもしれない。