有志連合、イラクとシリアで「IS戦闘員5万人殺害」 米軍幹部
2016年12月09日 09:16 発信地:ワシントンD.C./米国
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【12月9日 AFP】米主導の有志連合が2014年8月に開始したイラクとシリアでの軍事作戦をめぐり、米軍幹部は8日、これまでに殺害されたイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」戦闘員が少なくとも5万人に上るとの見方を示した。
十数か国が参加している有志連合はイラクとシリアのISを標的に、航空機や小型無人機(ドローン)を用いた空爆を約1万6000回実施。その3分の2はイラクで行っている。これに加え、ISと戦う現地部隊に訓練や武器も提供している。
匿名を条件に語った米軍幹部は、5万人という死者数は控えめな推計だとしつつ、「(IS)にこれほどの打撃を与えている点は重要だ」と言及した。
米軍幹部は、民間人の犠牲を避ける上で空爆は「最もきれいな」手段であり、投下された爆弾のほぼ全ては精密誘導爆弾だったと述べた。有志連合は民間人の犠牲者を173人と発表しているが、実際はそれよりはるかに多いとの批判もある。(c)AFP